『ゲーム・オブ・スローンズ』から10年:役者たちは今
2011年から放送を開始し、史上最高の評価を受けたテレビドラマシリーズのひとつ、『ゲーム・オブ・スローンズ』。世界中のファンが第1シーズンから第8シーズンにわたり、「七王国の支配」をめぐって争いを繰り広げる中世王家の物語に魅了された。初回放送から11年を迎えた今、出演者がどうしているか、今どんなルックスでどんな活動をしているのか、そのすべてをみてみよう!
メイジー・ウィリアムズは13歳にして『ゲーム・オブ・スローンズ』のアリア・スターク役で女優デビュー。素晴らしい演技で将来を約束され、シリーズとともに成長を遂げてきた。
写真は金髪になった現在のメイジー。2020年には映画『ニュー・ミュータント』でオオカミ人間を、『ジ・オーナーズ』では悪い仲間のせいでトラブルに巻き込まれる主役を演じた。類まれな才能を称賛されているものの、出演作の評判はいまひとつ。『ゲーム・オブ・スローンズ』を超えるのは簡単ではないようだ。
アイザック・ヘンプステッド=ライトは12歳のときに『ゲーム・オブ・スローンズ』でデビュー。以来、大きな変化を遂げてきた。
HBOドラマでブラン・スタークを演じたアイザック・ヘンプステッド=ライト。2021年6月にロンドンのレスター・スクエアに『ゲーム・オブ・スローンズ』の「鉄の玉座」の像が設置された際、お披露目に登場した。
エミリア・クラークは25歳の時にプラチナブロンドでデナーリス・ターガリエン役を演じ、シリーズが終了した32歳の時にはにハリウッドでもカリスマ的な地位を手に入れていた。
2019年には映画『ラスト・クリスマス』で主演、代表作『ゲーム・オブ・スローンズ』とはまったく違う役を演じている。その後もクライムサスペンス『エージェント・スミス』、今年2022年公開予定の『天才ネコモーリスとその仲間たち』で声優を務めるなどひっぱりだこだ。写真は2021年10月にロンドンで開催されたアレキサンダー・マックイーンのファッションショーで。
グェンドリン・クリスティーは33歳で『ゲーム・オブ・スローンズ』に参加。勇敢で忠実なタースのブライエニーを演じ、その才能を存分に発揮した。
先日ロサンゼルスで行われたイベントでは、『GoT』での姿とは打って変わりエレガントなドレス姿を披露した。2019年は映画『どん底作家の人生に幸あれ!』、『Our Friend/アワー・フレンド』等に出演している。
シリーズ開始当初、ソフィー・ターナーが演じたサンサ・スタークはまだあどけないティーンエイジャーだった。世界中のファンはサンサがシーズンを通して強さと共感力を身につけ、成長を遂げていく姿を追い続けた。
写真は2021年2月、パリで開催されたイベントに夫のジョー・ジョナスと参加した時のもの。最近は2019年公開の『X-MEN:ダーク・フェニックス』に主演、2020年にはQuibiの『サバイブ』シリーズや『プリンセス・ブライド・ストーリー』で活躍。
ジョラー・モーモント役のイアン・グレンは50歳で『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演。デナーリスへの絶対的な献身で知られるジョラーの姿はファンの心に深く刻み込まれた。
2019年にはNetflixシリーズ『TITANS/タイタンズ』にブルース・ウェイン(バットマン)役で登場。同シリーズは2022年に第4シーズンの撮影が決まっている。
コンリース・ヒルは47歳でシリーズに参加し、知的で計算高いヴァリス卿を演じた。最終シーズンを迎えた時には54歳で、すでに頭髪はなく......
いや、ヒルはハゲキャラを演じたものの、実際は人にうらやまれるほどの頭髪の持ち主なのだ。最新作は2021年2月にイギリスで公開された映画『To Olivia(原題)』。2020年にはドラマ『Here Are the Young Men(原題)』に出演、アニヤ・テイラー=ジョイらと共演した。
キット・ハリントンは25歳でシリーズに出演。各シーズンを通じて「ジョン・スノウ」を成熟したヒーローへと育てていった。スクリーンにその姿を現すたびにファンのため息を誘った。
米国の社会状況が安定を取り戻すとともに映像制作も再開されつつある。2021年6月、ニューヨークで開催された映画祭にはトレードマークだった巻き髪をカットして登場。最新作は昨年2021年11月に公開された『エターナルズ』、デイン・ウィットマン役を務めた。
アイルランド出身のジェローム・フリンは48歳でシリーズに参加。その茶目っ気を生かし、シリーズの主要キャラクターの一人「ブロン」を体現した。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のクランクアップ時には56歳、2019年には映画『ジョン・ウィック:パラベラム』に出演し暗殺者の間で使われるコイン製造業者を演じた。
レナ・ヘディは『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演時は38歳。サーセイ・ラニスター役で62のエピソードに出演し億万長者になったが、シリーズ出演前の彼女は破産寸前だったそう。
2021年にはアクションスリラー『ガンパウダー・ミルクシェイク』を撮影し、(私生活と同じく)シングルマザーで暗殺組織の元リーダーを演じた。
ナタリー・エマニュエルは23歳でシリーズに初登場。デナーリスの右腕となるミッサンティを演じ、その美貌と才能で一世を風靡した。38のエピソードに登場。
2020年9月にはベネチア国際映画祭に登場して多くの人々を魅了したほか、2021年6月公開の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では主演の一人として活躍。
ジェイミー・ラニスター役を引き受けたのは当時41歳のニコライ・コスター=ワルドー。放映開始から間もなく悪人ぶりを発揮する主要人物の一人だ。
その後、極地探検家のアイナー・ミケルセンが体験した実話に基づくサバイバルストーリー、Netflix映画『Against the Ice(原題)』に主演。同作では脚本にも加わっている。
『ゲーム・オブ・スローンズ』でティリオン・ラニスターを演じたピーター・ディンクレイジは当時42歳。同作品でエミー賞主演男優賞を3度受賞した。
2021年公開のクライム・サスペンス『パーフェクト・ケア』でギャングのローマンを演じたほか、『シラノ』では主役としてヘイリー・ベネットを相手にロマンティック・ミュージカルを繰り広げている。