『タイムアウト』誌が選ぶ「世界で最もクールな街」ランキング(2022年度)

「世界で最もクールな街」
1位:コロニア・アメリカーナ(グアダラハラ)メキシコ
2位:カイスドソドレ(リスボン)ポルトガル
3位:ワット・ポー(シェムリアップ)カンボジア
4位:リッジウッド(ニューヨーク)アメリカ
5位:マイル・エンド(モントリオール)カナダ
6位:バリオ・ローガン(サンディエゴ)アメリカ
7位:下北沢(東京)日本
8位:クリフトンビル(マーゲート)イギリス
9位:バリオ・ユンガイ(サンティアゴ)チリ
10位:クール・ジュリアン(マルセイユ)フランス
11位:ショーランズ(グラスゴー)スコットランド
12位:ダンダス・ウエスト(トロント)カナダ
13位:ヴィーラ・マダレナ(サンパウロ)ブラジル
14位:サン・イシドロ(ハバナ)キューバ
15位:ノイケルン(ベルリン)ドイツ
16位:アボンデール(シカゴ)アメリカ
17位:ウォルサム・フォレスト(ロンドン)イギリス
18位:サンツ(バルセロナ)スペイン
19位:リトル・インディア(シンガポール)
20位:リオーネ・サニタ(ナポリ)イタリア
「世界で最もクールな街」

『タイムアウト』誌が毎年恒例の「世界で最もクールな街」ランキングを発表した。世界中の人達に、自分たちが住んでいる都市のお気に入りエリアを紹介してもらい、それに比較検討を加えてランク付けしたものだ。それでは、上位20のエリアをみていこう。

写真: Little India, Singapore

1位:コロニア・アメリカーナ(グアダラハラ)メキシコ

メキシコ西部に位置するグアダラハラは、文化の中心地として知られている。その中でも旧市街近くのコロニア・アメリカーナは、アールデコや新古典主義の邸宅、ライブハウス、クリエーターのコミュニティー、屋台、居心地のよいカフェなどが混在する地域。そして、チャプルテペック通りのバーには人々が夜遅くまでテキーラを求めて訪れるなど、ナイトライフも充実している。

2位:カイスドソドレ(リスボン)ポルトガル

「ピンク・ストリート」と呼ばれるノーヴァ・ド・カルヴァーリョ通りを中心に広がる、リスボンで最もトレンディな地域。かつてはストリートガールで溢れ退廃していたが、都市再生プロジェクトによって生まれ変わった。現在ではレストラン、バー、ライブハウス、ナイトクラブなどが立ち並ぶ、リスボンで最もクールなナイトスポットとなっている。

写真: Sara Darcaj / Unsplash

3位:ワット・ポー(シェムリアップ)カンボジア

アジアで最もクールな地域に選ばれたのが、カンボジア北西部シェムリアップにあるワット・ポーだ。ワット・ポー寺院を中心に発展し、2021年の都市改造で市内で最もシックなエリアのひとつとなった。オシャレなバー、絵になるレストラン、ナイトクラブなどで溢れ、駐在員たちから絶大な人気を誇る。

4位:リッジウッド(ニューヨーク)アメリカ

ブルックリンとの境界線に近いクイーンズ西部に位置するので、クイーンズのローカルな雰囲気とブルックリンのトレンディな雰囲気を兼ね備えた地域となっている。ヨーロッパ風のレンガ造りの2階建て家屋が並び、ファッショナブルなバーやレストランが点在する。

写真: Aaron Ortiz/Unsplash

5位:マイル・エンド(モントリオール)カナダ

モン・ロワイヤル通りの北に位置するマイル・エンドは、フレンドリーな雰囲気に溢れた地域だ。ブティック、ベーグルショップ、イタリアンカフェ、ギリシャ料理店などが沢山あり、流行最先端をいくエリアとなっている。地元の人達によれば、モントリオールで最高のブランチと最も凝ったカクテルにも出会えるそう。

6位:バリオ・ローガン(サンディエゴ)アメリカ

カリフォルニア州サンディエゴ郊外に位置するバリオ・ローガンは、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)が多く住む地域。チカーノ文化に溢れたアートな雰囲気を持ち、若い学生たちを惹きつけている。バリオ・ローガンの中心にあるチカーノ・パークには、80点以上の壁画があり、世界最大のチカーノ文化壁画の集積地となっている。

7位:下北沢(東京)日本

日本からは下北沢がランクインした。学生街独特の雰囲気、レトロな古着屋、劇場、活気あるレストラン、おしゃれなブティック、ライブハウスなどが立ち並ぶ。トレンド発信地であると同時に、サブカルチャー文化が根付いた若者に大人気の地域だ。

8位:クリフトンビル(マーゲート)イギリス

イギリス南東部マーゲイトにあるクリフトンビルは、パームベイとノースダウンロードを中心とした海岸沿いの地域。この界隈を散策すれば、レコード店、デリカテッセン、受賞歴のあるアートギャラリー、風変わりなカフェ、コミュニティが出資するモダンなバーなどに出会うことができる。

9位:バリオ・ユンガイ(サンティアゴ)チリ

ユンガイ広場周辺には、バロックとアールデコ様式が混在するファサードを持った建物が並ぶ、多様な文化がクロスするカラフルな街並みが広がっている。ミュージアム、伝統的なチリ料理レストラン、サンティアゴで一番美味しいピザショップ、ユニークなカフェ、そして街の象徴であるキンタ・ノルマ公園があり、若者の社交には欠かせない場所となっている。

10位:クール・ジュリアン(マルセイユ)フランス

旧港から少し歩いたところにあるクール・ジュリアンは、マルセイユのボボ地区と呼ばれている。ボボはフランス語でブルジョワ・ボヘミアンの略で、高級すぎずおしゃれで洗練されたスタイルを指す。ヴィンテージの古着屋、古本屋、古い倉庫を改装したアートギャラリー、心地よい石畳の小道、おしゃれなカフェやレストランなど、ボボを感じる全てが詰まった地域だ。水曜日の朝にはオーガニックマーケットが開かれ、地元産の食材が並ぶ。

11位:ショーランズ(グラスゴー)スコットランド

サウスサイドの中心と呼ばれるショーランズは、グラスゴーで最もトレンディなエリア。緑豊かな公園、カフェ、アート作品、レストランなどの他に個性的なショップが数多くあり、地元民や観光客から高い評価を受けている。

写真: Chris Haikney/Wikipedia

12位:ダンダス・ウエスト(トロント)カナダ

トリニティ・ベルウッズとウエスト・クイーン・ウエストの間に位置するダンダス・ウエストには、アートギャラリー、居心地の良いカフェ、お洒落なバー、流行りのナイトクラブが集中している。ポルトガルやブラジルからの移民が多く住んでいるので、レストランやデリカテッセンなどで本場の味を楽しむこともできる。

13位:ヴィーラ・マダレナ(サンパウロ)ブラジル

ヴィーラ・マダレナは、サンパウロのボヘミアン地区。個性的なブティック、アート・ギャラリー、今流行りのバーなどが立ち並び、毎晩行われるサンバ・ショーでも人気を集める。地元学生や留学生に人気の高い、活気あふれる地域だ。

写真: Henrique Oli / Unsplash

14位:サン・イシドロ(ハバナ)キューバ

かつて政府がこの狭い通りでの売春に目をつぶっていたことから、「寛容地帯」と呼ばれていた。現在はアートのメッカへと変貌し、住み手のいなくなった邸宅の壁にアートペインティングが施されたりもしている。また、キューバ政府による表現の自由抑圧に抗議する芸術家たちの「サンイシドロ運動」が生まれた場所でもある。

写真: Alexander Kunze / Unsplash

15位:ノイケルン(ベルリン)ドイツ

ドイツ国外からの移民が多く住むことから国際色がとても豊かな地域。レバノン系雑貨店、トルコ系レストラン、中東系ペストリーなどで溢れとても賑やか。ヴィンテージショップ、趣のある路地、流行最先端のカフェなども加わって、ドイツで最もヒップなエリアとなっている。

16位:アボンデール(シカゴ)アメリカ

かつてポーランド系コミュニティの中心地だったアボンデールは、いまやシカゴの誰もが認める最もクールなエリアとなっている。シカゴで一番のメキシコ料理レストランをはじめ、トレンディなバーやレストラン、昆虫博物館、ホラーをテーマにしたカフェなどで賑わう。若手のワーキング世代から家族連れ、ブルーカラーの人々まであらゆる層が集まるエリアだ。

写真: Sawyer Bengtson/Unsplash

17位:ウォルサム・フォレスト(ロンドン)イギリス

ロンドンの新しいトレンド地区で、アートや美味しい食べ物、クラフトビールを愛する人たちの憧れの地となっている。また近年は、首都ロンドンの他の高級住宅地よりも物価が低いため、多くの家族連れが移り住んでいる。

18位:サンツ(バルセロナ)スペイン

サンツ・ムンジュイック区の一角にあるサンツは、バルセロナの中心部から少し離れた場所にあり、静かな通りと活気ある広場が混在する、とても人気のある地域だ。近代的なショップ、老舗、絶品のタパスレストラン、そして古いミシンを集めた博物館などがある。

19位:リトル・インディア(シンガポール)

シンガポールのダウンタウンからすぐ近くにあるインド人街。古い家屋が立ち並び、モダンなシンガポールの他の地区とは一線を画している。とても活気のある地区で、一日中何時でも人混みが絶えない。もちろん、本場仕込みのインド料理も味わえる。

写真: Singapore Stock Photos / Unsplash

20位:リオーネ・サニタ(ナポリ)イタリア

リオーネ・サニタは、ナポリ考古学博物館とカポディモンテの丘の間に位置する、ナポリで最もカラフルで独特な地域。バロック様式の宮殿パラッツォ・デッロ・スパニョーロ、活気ある市場、ローカルなレストラン、そして古代キリスト教徒の地下墓所であるカタコンベなどがある。

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