ウクライナ侵略戦争に反意を唱えた有名人たち
シンガーソングライターで女優としても活躍するマイリー・サイラス。「Nothing breaks like a heart」のミュージックビデオの撮影でキエフを訪れ、ウクライナの人々の優しさや親しみやすさに触れたことに言及。ツイッターを通じてウクライナとの連帯と即時停戦を求めている。
米俳優のショーン・ペンは(今のところ)明確な発言は控えているが、語るべきことは多いようだ。なんと彼は戦場と化したウクライナに入り撮影を決行、現地の様子を伝えるキュメンタリーを制作しようとしているのだから。
同じくウクライナ出身の元プロボクサーであるウラジミール・クリチコ氏は、実の兄で現キエフ市長であるビタリ・クリチコと共に、武器を手にウクライナ防衛に参加する用意があると明言。
英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃はもはや本国に遠慮することなく、アーチウェル財団の公式サイトを通じてロシアによるウクライナ侵攻について声明を発表した:「私たちは国際人道法違反にさらされているウクライナの人々を支持するとともに、国際社会と指導者達にも同じ行動を取るように要請します」。アーチウェル財団は夫妻が主宰する人道支援活動のための基金だ。
米女優アンジェリーナ・ジョリーは「まだ何が起こるかわかりませんが、ウクライナの人々や国際法に対して今この瞬間が持つ重みを過小評価すべきではありません」とインスタグラムに投稿。短期・中期的に歴史に与える影響について指摘した。
元米大統領候補のヒラリー・クリントンは、「この不当かついわれなき戦争がもたらす人的および物的被害について、世界はロシアとプーチン大統領にその責任を問うだろう」とツイッターを通じて警告。
キューバ出身の歌手カミラ・カベロはインスタグラムのストーリーに「平和のために祈りを捧げます」と投稿。
人気モデルでインフルエンサーのケンダル・ジェンナーは攻撃を受けた地域を示したウクライナの地図をインスタグラムに上げ、「ウクライナのために祈る」というメッセージを添えた。
米女優シャナン・ドハーティーも2回の投稿を通じ、「子供たちやその母親、だれかの息子や娘たちが殺害されているときに、自分たちの新しいバッグや商品の宣伝をするセレブやインフルエンサー」を批判した。もっともな発言である。
米俳優でミュージシャンのジャレッド・レトも「この紛争があまりにも壊滅的な方法で拡大する様子に心を痛めています」とツイート。
英国出身の歌手アニー・レノックスはインスタグラムを通じ政治家たちに直接問いかけた:「ウクライナには戦車や兵士が展開し、さまざまな兵器も使われています。私たちはいったい何をすべきなのでしょう」だれがいつ答えてくれるのだろう。
映画『 マイレージ・マイライフ(Up In The Air)』や『死霊館(The Conjuring)』 への出演で知られる米女優、ヴェラ・ファーミガ。ウクライナにルーツを持つ彼女はインスタグラムにメッセージを投稿、#IStandWithUkraineとウクライナ国旗を付けた。
ハリウッドから政界に転身したシュワルツェネッガーは、「戦争に勝者はいない、誰もが苦しむ」とSNSに投稿。ウクライナやロシアの友人について「自分が知る限り、誰もこうした状況を望んでいない」とし、狂気の沙汰に終止符を打つことを求めた。
ベストセラー小説家のスティーヴン・キングはいつもながら歯に衣着せず明快なコメントを投稿した:「年上で体の大きな子供が自分より幼い子供をひっぱたくのを見たら、黙っていてはいけない。1,2発お返しを食らわせるのは決して間違ったことではない。誰でも小さいときに公園で学んだでしょう」
米歌手のシェールはウクライナの重要性についてツイート:「プーチンは専制君主、トランプは英雄気どり。プーチンはあらゆる機会に乗じて主権国家に襲いかかるでしょうし、そうなればヨーロッパは小さくなり、無防備な状態におかれるでしょう」
米歌手のカーディ・B も反戦の意をツイート:「世界の指導者たちは権力に溺れることをやめ、被害者となる市民のこと、さらに世界全体が危機に瀕していることを考えるべき。戦争、制裁、侵略は最悪のケースでありとるべき手段ではありません」
メキシコ出身の歌手で女優のタリアは、「世界はパンデミックの不安と不確実さで揺らぎ、そして今、戦争の恐怖によって崩壊しつつあります。権力者の決定により甚大な被害を受けているウクライナの人々のために平和を祈ります」とツイート。ハトの画像を添えて平和を願った。
『アベンジャーズ』のブルース・バナー(ハルク)役が高く評価されたマーク・ラファロもツイートで反戦を表明:「暴力と破壊に満ちた、悲しむべき腐敗の瞬間に巻き込まれたウクライナ、ロシア、ヨーロッパのすべての人々、とくに若者たちに愛と祈りを捧げます。こんな仕打ちにあういわれはありません」
イギリスのジャーナリスト、ピアーズ・モーガンは「プーチン大統領は前回のクリミア侵攻が自分の思い通りになったことから今回の行動に出ています。ウクライナでも思い通りになれば他の国々にも侵攻をすすめ、果てはソ連復活を目指すでしょう。手遅れになる前に、この冷酷な独裁者を阻止するべく世界は団結しなければなりません」と具体的な指摘を行っている。
『愛すべき夫妻の秘密』でオスカーにノミネートされたスペイン人俳優、ハビエル・バルデムはマドリードのロシア大使館前のデモに参加。さらにテレビ番組で「ロシアの行動は、同国が批判している極端な民族主義を思わせるものだ」コメント。
歌手のウィークエンドは新曲をリリースする予定だったが事態を受けて保留。「残念ながら、紛争状況を受けて明日の新曲リリースを延期いたします。皆様の無事を祈ります」とツイートした。
サッカーのマンチェスター・シティFCに所属するウクライナ出身のオレクサンドル・ジンチェンコはインスタグラムを通じ、母国に対し侵略戦争を仕掛けたプーチンに対する怒りを露わにした。
代表曲「ウィンド・オブ・チェンジ」がベルリンの壁崩壊の象徴となったドイツ発のロックバンド、スコーピオンズ。ボーカルのクラウス・マイネもロシアによるウクライナ侵攻に反対を表明している。
『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』で主演を務めたキャサリン・ウィニックもウクライナにルーツをもつスターの一人。SNSを通じ「私はウクライナと共に立ち上がる」と高らかに宣言した。
ロサンゼルス出身の女優ジェイミー・リー・カーティスは、爆撃を受けて顔面に傷を負ったウクライナ人女性の写真をインスタグラムで公開、同国への侵攻を憂えた。