キーラン・カルキン、姉の死についての思いを語る
ドラマ『メディア王 〜華麗なる一族〜』のローマン・ロイ役でも注目を集めているキーラン・カルキンが、2008年に亡くなった姉ダコタ・カルキンについていまなお抱える思いを赤裸々に語ったインタビューが公開された。いわく、姉の死はまるで「自分のなかの大きな部分」が失われたようだった、ということだ。
キーラン・カルキンは1982年生まれの42歳。兄弟姉妹あわせて7人という大家族で、子役として有名だったマコーレー・カルキンを兄に持つ。米放送局CBSによるインタビューの中で、キーランは家族の絆について「狼の群れのようなメンタリティ」と語ったことがある。この強い結びつきは大人になってからも続いているそうだ。
一方、姉のダコタは、同じく映画業界で裏方の美術担当として活躍を始めようとしていた。だが、その矢先の2008年にロサンゼルスで交通事故に遭い亡くなってしまった。
キーランはそのことについて、先述のインタビューでこう語っている:「世界でももっとも大事な人を亡くした傷は癒えることはありません。決して楽にはならないのです。ただ、だんだんと慣れてはいきます」
姉との子供時代の思い出について触れる中で、キーランは兄弟姉妹の面倒をみなければいけないという責任感を強く感じていたと語っている:「ドアを開けて子供たちが入っていくようなときには、いつも脇に立って、自分以外の6人がちゃんと中に入ったのを確認していました。そういうふうにして育ったんです。ほかのみんなが寝るまでは寝付きませんでした」
キーランいわく、『メディア王』でローマン・ロイを演じているうちに、だんだんとこの役が姉を思わせると感じてきたのだという:「なんというか、『これお姉ちゃんぽいな、こういう冗談とか言いそうだな』と。姉は、ここを突かれると痛いなというところをいつも的確にからかってくるんですが、それがとても面白くてみんなが笑ってしまうんですよ。そういう人でした」
ダコタの思い出はカルキン家に今も息づいている。2021年にマコーレーとブレンダ・ソングの間に生まれた息子が、亡き姉にちなんでダコタと名付けられたのだ。
ダコタはマコーレーとも仲が良く、映画業界で働くにあたってロサンゼルスに引っ越してきた時にはしばしばマコーレーと会っていたという。
2021年にキーランは『ハリウッド・リポーター』誌上で、ダコタのことを思い出すと悲しさと嬉しさがともに湧いてくると語っている:「いまでも突然(姉の死を)思い出して泣いてしまうことがあります。姉が言っていたなんでもない冗談が急に頭に浮かんで、笑ってしまうんです。それから、涙が流れてきます」
キーランにとって、兄弟姉妹の存在は自らのアイデンティティと深く結びついているそうだ。「きょうだいがいてくれたからこそ、自分がいられたんです」とCBSで語っている。