ゼンデイヤの変遷:ディズニーアイドルからハリウッドスターへ

人気アイドルからトップスターへ
成長を遂げて輝きを放つ
ディズニーからハリウッド女優へと進化
ディズニーでデビュー
才能は母親譲り
名前の由来
ゼンデイヤのルーツ
ファッションアイコン
歌手としても成功を収める
作家活動も展開
『ティーン・スパイ K.C.』
『グレイテスト・ショーマン』
『スパイダーマン:ホームカミング』
『ユーフォリア/EUPHORIA』のルー・ベネット
トップスターを押さえて
ハリウッドのトップリストに名を連ねる
独自のスタイル
トミー×ゼンデイヤ
『ユーフォリア/EUPHORIA』の続編
『マルコム&マリー』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『スパイダーマン:ノーウェイホーム』
人気アイドルからトップスターへ

ゼンデイヤが成熟した演技で世界中の人々を魅了し、キャリアの成功を謳歌している。1996年生まれの若さとは信じられないほどだ。

成長を遂げて輝きを放つ

少し前までディズニー・チャンネルのアイドルとして人気を集めていたゼンデイヤだが、その興味の対象や出演作の傾向は以前とは大きく変わった。

ディズニーからハリウッド女優へと進化

ディズニー・チャンネルに囚われることなく進化し、ディズニー出身の大女優たちの中でもトップに躍り出つつある。

ディズニーでデビュー

ゼンデイヤの偉大なキャリアのスタートは2010年。14歳のときにディズニー・チャンネルのオリジナルドラマ『シェキラ!』に抜擢され、ベラ・ソーンとともにダブル主演を務めてブレイク。

才能は母親譲り

ゼンデイヤは3シーズン、合計75話を通じ、あるときはドラマチックに、あるいはにしかるに、あるいは歌を口ずさむティーンを好演。14歳としてはきわめて豊かな才能を発揮した。母親はカリフォルニアのオリンダ・シェイクスピア劇場の支配人で、幼い頃から女優としての訓練を受けアートに触れて育ってきたのだ。

名前の由来

ゼンデイヤという名前は、アフリカで広く使われているバンツー語系の言語であるショナ語に由来し、「感謝の意を示す」という意味。

ゼンデイヤのルーツ

母方のルーツはスコットランドとドイツ、父方のルーツはアフリカ系アメリカ人。

 

ファッションアイコン

ゼンデイヤはレッドカーペットに登場するたびに斬新なスタイルを披露し、ファッションアイコンとして高い注目を集めている。とくに知られているのは2015年から毎年参加しているMETガラでのファッション(写真)。

歌手としても成功を収める

2013年、すでにディズニー・チャンネルでスターの座を手に入れていた16歳のゼンデイヤは、ABC放送のダンス・コンペティション番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』に出場。最年少の出場者となったばかりか、カントリー歌手のケリー・ピクラーに次ぐ準優勝を収めた。同年、ファーストアルバム『Zendaya』をリリース。

作家活動も展開

さらに2013年、ゼンデイヤは自身の本「Between U and Me: How to Rock your Tween Years with Style and Confidence」を出版、少女期を乗り越えるためのさまざまなコツを紹介した。

『ティーン・スパイ K.C.』

2014年、ディズニー・チャンネルはベラ・ソーンや他のスターと並べることなく、ゼンデイヤに『ティーン・スパイ K.C.』で単独主演をオファー。ゼンデイヤはスパイ志望の若きケイシー・クーパーに命を吹き込み、2018年のクランクアップまでディズニー・チャンネルを席巻した。

『グレイテスト・ショーマン』

続いて2017年には初の映画作品2本が公開された。そのひとつ『グレイテスト・ショーマン』ではアン・ウィーラー役でミュージカルの才能を存分に発揮。批評家から絶賛されたほか、同じくディズニー・チャンネル出身で主演のザック・エフロンと素晴らしい相性の良さを見せた。

『スパイダーマン:ホームカミング』

コミック、アニメ、映画で描かれてきたスパイダーマンシリーズの新作、『スパイダーマン:ホームカミング』ではヒロインのMJを継ぐミシェル・ジョーンズを演じた。主役のトム・ホランドとゼンデイヤが熱の高い演技を見せる本作は予想通り世界を席巻、8億8000万ドルの収入をもたらした。

 

『ユーフォリア/EUPHORIA』のルー・ベネット

しかし、これまでのゼンデイヤを代表する役柄を挙げるとすれば、『ユーフォリア/EUPHORIA』のルー・ベネットだろう。これはHBOがイスラエル発の同名ドラマの舞台をアメリカに移したシリーズで、主役にゼンデイヤを抜擢し記録的な成功を収めた。恋愛やアイデンティティ、依存症などの問題を抱えるティーンエイジャーを描いた同作は2019年最高の作品と評価され、ゼンデイヤはエミー賞最優秀演技賞の栄誉に輝いた。

トップスターを押さえて

ゼンデイヤが『ユーフォリア/EUPHORIA』で成し遂げた偉業については、エミー賞受賞時に押しのけたライバルの名を見れば一目瞭然だ:ジェニファー・アニストン(『ザ・モーニング・ショー』)、オリビア・コールマン(『ザ・クラウン』)、ジョディ・カマー(『キリング・イヴ』)、ローラ・リニー(『オザークへようこそ』)、サンドラ・オー(『キリング・イヴ』)。

ハリウッドのトップリストに名を連ねる

現在、ゼンデイヤを映画やテレビのプロジェクトに迎えることは、稀代の女優、ファッションアイコン、そしてTik-Tok世代の若者に最もアピールするスターと契約したことを意味する。メディアの前でも堂々と振舞えるオールラウンド・スター、それがゼンデイヤだ。

独自のスタイル

トレンドを生み出す才にも恵まれたゼンデイヤ。そのファッションは世界中のあらゆる年代のお手本となっている。ジーンズにオーバーサイズのTシャツを合わせたカジュアルスタイルも、レッドカーペットに似つかわしいヴェルサーチやヴァレンティノ、トミー・ヒルフィガーのようにエレガントに着こなす。

トミー×ゼンデイヤ

そのトミー・ヒルフィガーとゼンデイヤは、2018年以来きわめて緊密な関係にある。この年に同ブランドのアンバサダーにゼンデイヤが就任、「TOMMY×ZENDAYAカプセルコレクション」が発売された。70年代とアフロアメリカという二つの人気文化を組み合わせたコレクションが絶賛された。

『ユーフォリア/EUPHORIA』の続編

ゼンデイヤ主演の『ユーフォリア/EUPHORIA』から、スペシャルエピソード『ユーフォリア/EUPHORIA トラブルはずっと続かない』と『ユーフォリア/EUPHORIA シーブロブじゃない人なんて**くらえ』が登場した。再びルーとジュールズの姿をスクリーンで見られる。

『マルコム&マリー』

続いて、ゼンデイヤとジョン・デヴィッド・ワシントンがどちらが勝るとも劣らない演技を繰り広げる『マルコム&マリー』。評論家たちは悩んだ末に女優に軍配を上げた。

『DUNE/デューン 砂の惑星』

パンデミックの影響で何度か延期を経たものの、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が2021年10月1日に全米公開。ティモシー・シャラメ主演、ゼンデイヤがチャニを演じ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデムと錚々たる顔ぶれが並ぶ。ファンが待ちわびた甲斐があるといえよう。

『スパイダーマン:ノーウェイホーム』

さらに、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が公開。ゼンデイヤ版のMJは、トム・ホランド演じる「スパイダーマン」を思いもよらない高みへと導き、マーベル作品の中では『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来の高収入を記録している。しかも、本作をひっさげてレッドカーペットに登場したゼンデイヤはふたたびファッションの手本となった。

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