ハリウッドの問題児、チャーリー・シーンは今どうしてる？

1984年の『若き勇者たち』で本格的にハリウッドでデビューして以来、40年近く俳優として活躍してきたチャーリー・シーン。近年は、俳優としてよりクレイジーな私生活の方で話題となることが多かった。

ハリウッドの問題児チャーリーは、ありとあらゆるトラブルに首を突っ込んでいた。しかし、最近はチャーリーの名がマスコミを賑わすことはほとんどない。

チャーリー・シーンは定期的にメディアを賑わせていたが、それは必ずしも俳優としての活躍が理由ではなかった。

写真：Instagram - @charliesheen

2015年、チャーリーはアメリカのNBC局の朝の報道バラエティ番組『トゥデイ』に出演し、HIV感染者であることを明かした。それ以降、彼の名を耳にすることはほとんどなくなっている。

HIV感染後、チャーリーは家族を優先し、過剰なアルコール摂取や薬物乱用をやめた。犯した過ちは、とりかえしがつかないことを自覚しつつも、償うことを決意した。

写真：Instagram - @charliesheen

チャーリーは2016年のNBC放送『トゥディ』でこう告白している：「『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』を台無しにしてしまったこと、子ども達の生活に関与しなかったことを後悔している。しかし、今は前を向いて進むしかない。そうでなければ、過去とは呼ばないだろう」

8年間にわたって主役を務めた『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』で、チャーリーは1話あたり180万ドルを稼ぐまでになっていた。素行の悪さで降板させられたのを後悔するのは当然といえば当然だろう。

そんなチャーリーがテレビ界に復活するには、自分自身を笑い飛ばせるような何か特別な番組でなくてはならなかった。そして、2023年、ハリウッドを舞台にした新しいドラマシリーズ『Ramble On』に、チャーリーが久しぶりに出演することが報じられた。

写真：Instagram - @charliesheen

チャーリーはハリウッドから忘れられ、見放されるも再出発を図るベテラン俳優、つまり現実に限りなく近い本人役で出演する。共演は『アントラージュ★オレたちのハリウッド』で主演を務めたケビン・コノリーとケビン・ディロン。

写真：Instagram - @charliesheen

主人公たちは、落ちぶれたパフォーマーの復活が難しくなっている才能がひしめきあう業界で、さまざまな方法で自己改革に立ち向かうことになる。

いずれにせよ、チャーリー・シーンのこれまでのキャリアを『Ramble On』 の共演者たちと比較するのはフェアではないだろう。

ハリウッドの問題児ではあったが、チャーリーは見事なフィルモグラフィーの持ち主だ。『プラトーン』（1986 年）、『ウォール街』（1987 年）、『ホット ショット！』（1991）などの映画をはじめ、 テレビシリーズの『スピン・シティ』、『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』など、多くの作品で活躍してきた。

写真：Instagram - @charliesheen

しかし、チャーリーの素晴らしいキャリアは、私生活での度重なるスキャンダルで埋もれてしまう。アルコール依存症、女性問題、暴力沙汰、そしてまだ33歳だった1998年には違法薬物の過剰摂取が原因で心臓発作に見舞われる。

リハビリ施設に入所するも、すぐに再発してしまった。2010年には『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』の撮影を中断させ、同シリーズの製作総指揮を務めるチャック・ローレに暴言を繰り返した。

1年後、CBSは度重なる奇行を理由にチャーリーを『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』シリーズから降板させた。代わりにアシュトン・カッチャーを起用し、これは成功を収めた。

『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』を降板した後、チャーリーは『アンガーマネジメント』に出演。このシリーズは批評家たちから酷い評価を受けただけでなく、チャーリーは再び撮影現場で問題を起こした。チャーリーの態度に不満をもらしていた共演者のセルマ・ブレアに激怒し、製作陣に降板を要求してセルマをクビにしてしまったのだ。ゴタゴタはあったもののチャーリーは2014年の後半まで、100話に出演し続けた。

それ以降、チャーリーは時折カメオ出演する程度で、スポットライトやスキャンダルから遠ざかっている。

写真：Instagram - @charliesheen

チャーリーはおとなしくなったが、今度は娘のサミ・シーンが18歳の誕生日を迎えた直後に、有名なアダルト系SNSにアカウントを開設しマスコミを賑わせた。さらにはサミの母親でチャーリーの元パートナーであるデニス・リチャーズも、娘に続いてアダルト系SNSに参加している。

写真：Instagram - @samisheen