ヘンリー王子夫妻の息子アーチーが5歳に:そのゴージャスなカリフォルニア生活に迫る
ヘンリー王子とメーガン妃の長男、アーチー・マウントバッテン=ウィンザーは2019年5月生まれ。すでに、5歳を迎えている。
今回は、アーチ―が1歳の時に渡米したヘンリー王子一家のセレブな暮らしぶりを追ってみよう。
ヘンリー王子とメーガン妃はビジネスではメディアに姿を見せることもあるが、プライベートではできるだけパパラッチを遠ざけてきた。2020年にはカリフォルニアの高級住宅地モンテシートに9つの寝室をそなえたマイホームを約1,400万ドルで購入。幼いアーチ―は文字通り「王子さま」のような暮らしを送っているようだ。
二人はカリフォルニアでナイトライフも満喫している模様。2022年秋には、ヘンリー王子夫妻はモンテシート近郊のサンタバーバラで歌手のジャック・ジョンソン(写真)のライブを観ていたと「TMZ」が報じている。ほかの参加者によると、二人はリラックスした様子で腕を組んだり、一緒に踊ったりしていたらしい。
サセックス公夫妻が光あふれるカリフォルニアに引っ越したのは2020年のこと。二人の子ども(アーチーとリリベット)、二匹の犬(ガイとプーラ)と暮らす夫妻には、イギリスに戻る予定はいまもないらしい。
故エリザベス女王のひ孫にあたるアーチーとリリベットは、イギリスとアメリカの二重国籍になると言われている。関係者が『Us Weekly』誌に語った。だが、二人はすでにカリフォルニアにすっかりなじんでおり、もはや故郷もカリフォルニアといえるほどだという。
画像:The Montecito Village School
2020年7月、ヘンリー王子とメーガン妃はそれまでカリフォルニアに借りていた家(大家は米映画監督タイラー・ペリーだった)から引っ越し、モンテシートに居を構えた。
AFPによると、モンテシートはロサンゼルスから「海岸を160キロほど行ったところにある、小規模な高級住宅地」だという。家族の広報によると、一家は「地元の、静かでプライバシーの守られた環境のなかで暮らしている」という。
ヘンリー王子とメーガン妃がモンテシートに購入したのはリヴン・ロックと呼ばれるお屋敷。寝室が9部屋ありバスルームを16も備えており、価格は1465万ドル(約19億円)と見積もられている。『デイリー・メール』紙のオンライン版が伝えた。
『ニューヨーク』誌のウェブサイト「ザ・カット」は、メーガン妃に対するインタビューをこの新居で行っている。同サイトによると、その家は「想像もできないような裕福な暮らしが日常となっている人々の存在が思い起こされ、めまいがする」ほどだという。
「ザ・カット」では夫婦の居宅はこう描写されている:「家は落ち着いたトスカーナの荘園風で、ナパヴァレーのぶどう畑やビバリーヒルズのよく手入れされたカントリークラブのような雰囲気がある。インテリアもセンス良く整えられ、海岸風のカジュアルな雰囲気も備えている。まるでビリオネアがさりげなくカジュアルダウンしたような家だ」
写真:アップルTVで配信中の『あなたに見えない、私のこと』から
『デイリーメール』紙はこう書いている:「庭には緑が生い茂り、海も見える。この家は『秘密の楽園』と呼ばれたこともある。ある不動産業者はこの家で一時間ほど過ごした後、『ここに住んだら二度と外に出たくなくなるように作られている』と感想をもらしたという」
写真:イタリアのヴィラ。Giggster.comから
敷地面積は7エーカー(約2万8,000平方メートル)もあり、アーチーとリリベットのための子供用のコテージやプール、遊び場や鶏小屋まである。
夫妻が2020年12月に出したクリスマス・メッセージからも当地での暮らしがうかがえる。メッセージに載っているイラストはメーガン妃の母親が撮った写真を加工したもので、庭にあるアーチーのコテージが親子三人(リリベットはまだ生まれていない)と犬二匹(ビーグルのガイとラブラドルレトリバーのプーラ)とともに描かれている。
ガイはメーガン妃がヘンリー王子と出会う前から飼っていた犬だ。保護されていたところをメーガン妃が助け出したのだ。メーガン妃はオプラ・ウィンフリーにこう語っている:「ガイはいつも私といっしょでした。カナダで出会ったんです」いまではそんなガイに加えて、ラブラドルレトリバーのプーラもいる。写真はメーガン妃がインスタグラムアカウント「Makers Women」の企画でグロリア・シュタインハイムと話しているところ。写真が撮られたのは2020年の8月で、後ろに写っているきれいなゲストハウスも夫妻の家の庭にあるものだ。
お屋敷には鶏小屋もある。オプラ・ウィンフリーは夫妻とともにそこで「ガールズ」(メーガン妃がこう呼んでいる)に餌をあげたとか。そこにいる鶏は養鶏場から救出されたのだ。「助けることが好きなんです」とメーガン妃は語っている。そしてヘンリー王子がこう付け加えている:「メーガンはいつも鶏を飼いたがっていました」鶏小屋は「アーチーズ・チック・イン(「ひよこのお宿」の意味だがチキンにかかっている)」と呼ばれているが、アーチーだけでなくメーガン妃にとってもくつろぎの場となっているようだ。
オプラ・ウィンフリーから新生活のどこが一番楽しいかと聞かれてメーガン妃はこう語っている:「ちゃんと生活することができることでしょうか。生活のひとつひとつを丁寧にやるというのはほんとうに基本的なことですが、とても満たされる感じがします。基本に立ち返るということですね」
19億円の家を「基本的な」と呼ぶ人は多くないだろうが、それはともかく、閑静な丘に立つ家で緑に囲まれ、タブロイド紙のパパラッチから逃れて生活できるのは気が楽ではあるだろう。
豪華な内装や五台分のガレージのことは忘れれば、屋敷自体はどこか田舎風の趣さえある。夫妻が二歳になった息子のアーチーをハグしている様子を写した最近の写真には、緑に包まれた庭やそこに生える古木も写っている。そういったものを背景に、夫妻は芝生のじゅうたんの上にはだしで立っている。
写真:Misan Harriman, Instagram
屋敷の前の所有者が撮った写真が不動産サイト「Giggster.com」に載っており、『デイリーメール』紙はそれを参考に屋敷についてこう述べている:「ファサードと青いシャッターには蔦が生い茂り、周囲には5.4エーカーの広大な敷地が広がる。入口の門には石の門柱が立ち、それを囲む生け垣の手入れは申し分ない」
写真:Giggster.com
モンテシートにあるのはこの家だけではない。サセックス公の一家はお出かけも大好きで、あたりを散歩したりモンテシートのビーチまで足を伸ばすことも。ヘンリー王子はオプラ・ウィンフリーにこう語った:「今年は誰にとってもほんとうに大変な一年でした。ですが、いまではアーチーと一緒に散歩に行くこともできますし、犬を連れて家族で散歩もできます。ハイキングにだって行けます。ビーチまで行くこともできます。すごく近いんですよ」
アーチーはしばしば両親とともに愛犬を連れてビーチまで散歩に行くのだという。ある関係者は『ピープル』誌にこう語った:「アーチーと犬は親友です。一緒にいればアーチーはいつも笑っていますし、二匹もアーチーといるととても落ち着いています」
写真:「Oprah with Meghan and Harry」, CBS
ヘンリー王子はオプラ・ウィンフリーに、アーチーと過ごす最も楽しい瞬間のことを語っている:「一番楽しいのは、自転車の後ろにアーチーを乗せてサイクリングに出ることです。若い時には決してできなかったことです。後ろにはアーチーがいて、叫び声をあげてずっとしゃべっています。『ヤシの木だ! 家だ!』という調子で」
サンタバーバラ市のなかでもモンテシートは有名人が特別扱いされないことを誇りにしている。市はこう語っている:「有名人がただそこにいるからという理由で騒がれることはありません。有名人も一般人もふつうに買い物したり、食事したり、一緒にお酒を飲んだりしています」また、外から訪ねてきた人も地元民と同じように振る舞うことを勧めている。「日当たりのいいレストランのテラス席に行って新聞を読むんです。そこに知った顔があらわれても大騒ぎしないことです」
市はさらにこうも言っている:「落ち着いた街とはいえ夫妻の転入は大きなことです。それでも住民は冷静に受け止めて距離を保ち、夫妻の新生活が王族にふさわしく、それでいてリラックスできる、西海岸風の平和なものになるように心がけています」
市はさらにこう続ける:「セレブの方々がサンタバーバラのことを好きなのは、ここでは有名人も『ふつうの』人と同じように過ごせるからです。地元民やパパラッチに悩まされることもないですし、『有名人のお家訪問ツアー』もないですから」
サセックス公一家がふつうに暮らせている理由の一つは、周囲の住民と比べてこの一家が特別裕福というわけではないということだ。サンタバーバラ近郊はカリフォルニアのなかでも特に高級住宅地といえる場所で、市も「アメリカのリヴィエラ」を自称しているほど。市によると「モンテシートほど高級感があって、シックな雰囲気をまとっている地域はほかにない」ということだ。
サンタバーバラ市によると、モンテシートには1880年代以来ずっと「世界中の有力者」がリッチでロマンチックな休暇を求めてやってきたという。モンテシートの数あるリゾート地の中でも有名なのがサン・イシドロ・ランチで、そこには「アメリカの王族とも言うべきケネディ夫妻がハネムーンで訪れた」のだという。
モンテシートの家々のデザインは最初にここに住んだ住民たちの出自を反映しており、コロニアル風かイタリア風のスタイルが多い。コロニアル・リバイバル様式は1920年代に起こった様式で、都市に住むエリートたちがかつてのスペイン統治時代のカリフォルニアを懐かしんで出来上がったものだ。
『ガーディアン』紙や「Foxニュース」などの英米のメディアによると、サセックス公一家の邸宅に警察が呼ばれる事態が過去9か月のあいだに何度かあったという。いまでは近隣住民が協力して組織的な窃盗に目を光らせているという。たしかに、たしかに泥棒にとっては魅力的な土地というほかないだろう。
モンテシートはリッチな住民が多い地域だ。必ずしもエンタメ業界の人々ばかりというわけではないが、それでもオプラ・ウィンフリーやロブ・ロウ、エレン・デジェネレスといった大物たちの家が軒を連ねている。
モンテシートに暮らすスターは他にもグイネス・パルトロウやジェフ・ブリッジス、ジュリア・ルイス=ドレイファス、ブラッド・ピット、アリアナ・グランデなどがいる。しかも最近新たにケイティ・ペリーとオーランド・ブルームもモンテシートに家を買ったと言われている。
ただ、そんなスターたちもヘンリー王子とメーガン妃のご近所でいられる時間はそう長くないかもしれない。モンテシートの屋敷が売りに出ていると言われているのだ。『デイリー・ミラー』紙および『デイリー・メール』紙によると、夫妻は別の地域に引っ越す計画を立てているのだという。
夫妻が新たな物件を探しているのはモンテシートから十数キロ離れたところにあるホープ・ランチのあたりだという。それがほんとうなら、今住んでいるよりもさらに高級な住宅地に移ることになる。ホープ・ランチはビリオネア御用達の住宅地で、サンタバーバラのなかでももっとも地価が高い地域なのだ。
総じて、ヘンリー王子とメーガン妃はイギリスよりもカリフォルニアでのほうが評判がよさそうだ。アメリカにはイギリス王室に反抗してきた歴史があるし、なによりメーガン妃はドラマ『SUITS/スーツ』の出演女優としてよく知られている。イギリス王室と若いセレブカップルなら、アメリカの人々はカップルの肩を持ちたくなるのだろう。
ヘンリー王子夫妻は2019年に、イギリスに所有していた邸宅内部を無断で撮影したメディアを相手に訴訟を起こして勝訴している。現在、カリフォルニアではアーチーとリリベットはメディアのフラッシュから守られ落ち着いた幼年時代を送っている。この点でも両親は深く満足しているようだ。