米俳優マシュー・ペリーを死に至らしめた「ケタミンの女王」とは?
昨年10月に急逝した米俳優のマシュー・ペリーは、麻薬の一種「ケタミン」の過剰摂取によって死亡したとされる。そのケタミンを提供したとして米国の検察当局に起訴され、「ケタミンの女王」という異名をとってしまった人物がいる。ジャズヴィーン・サンガ(41)だ。
BBC放送によれば、サンガは米国と英国の二重国籍を保有。サンガの起訴事実はケタミン販売への加担や、それによって死亡事故を引き起こしたことなど、9件におよぶ。
画像:Facebook
『US Weekly』誌によれば、サンガは昨年10月24日にマシュー・ペリーにケタミンを提供した疑いがもたれており、マシューはこのケタミンによって死に至ったものと見られている。
同誌いわく、検察側はサンガが5年あまりにわたって麻薬密売に関わっていたと主張。実際、2023年3月には、警察当局がカリフォルニア州ノースハリウッドにあるサンガの秘密倉庫で家宅捜索を行い、「メタンフェタミンの錠剤数キログラム、ケタミンのアンプル79本、不正に入手した医療用の錠剤やその他の違法薬物」を押収していた。
写真:Facebook
また、『US Weekly』誌は、秘密倉庫からケタミンやメタンフェタミンに加えて、抗不安薬のXanaxやコカインなどが大量に発見されたとしている。
その一方で、サンガは社交界に出入りしてセレブたちと交流し、SNS上で贅沢なライフスタイルを誇示していたようだ。BBC放送によれば、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞の授賞式にも顔を出していたとか。
画像:Facebook
また、マシュー・ペリーが死亡した直後にも日本やメキシコを訪れ、華やかな写真をこれ見よがしに投稿していたそうだ。
『US Weekly』誌によれば、2019年にケタミンの過剰摂取で死亡したコディ・マクローリーという男性に麻薬を提供したのもサンガだったとされている。
すべての起訴事実において有罪判決が下れば、最短でも禁固10年、もっとも重い場合には終身刑が科される可能性もある。
マシュー・ペリーの死をめぐっては、サンガのほかにも助手や医師など、4人の被告が起訴されている。