世界に羽ばたく日仏ハーフモデル、ミカ・シュナイダー

世界のランウェイで活躍中
日仏ハーフ
駐在一家
マルチリンガル
モデルになることは予想外
日本のモデルエージェンシーと契約
大手モデルエージェンシーからのコンタクト
プラダのショーでモデルデビュー
高級ブランドのミューズ
2021年に最多出演を果たしたモデル
ブランドのリクエストに対応
「私のアイデンティティはパッチワーク」
『ヴォーグ』の表紙に
数々のキャンペーンにも登場
『ハーパースバザー』誌のアイコンに選出
自分を見失わないために
期待されるさらなる活躍
世界のランウェイで活躍中

わずか21歳でファッション界の期待を一身に集めているミカ・シュナイダー。2022年には世界各国で開催された34のショーに登場し、人々の話題をさらった。現在あまたの高級メゾンから引っ張りだこの日仏ハーフモデル、ミカ・シュナイダーの素顔に迫ろう。

日仏ハーフ

ミカ・シュナイダーは2001年8月30日パリ生まれ。父親はフランス人、母親は日本人で日仏二文化の間で育った。

駐在一家

ミカは父親の海外駐在に伴い、幼少期から青年期にかけてさまざまな国で暮らした。パリと東京のほか、ロシアやインドにも住んだことがあるという。

マルチリンガル

家族とともにさまざまな国で暮らした経験からミカは多言語を操るようになり、フランス語、日本語、英語を流暢に話すほか、ロシア語とドイツ語も使えるという。

モデルになることは予想外

意外なことに、ミカ・シュナイダーは自分が将来モデルになるとは夢にも思っていなかったという。 「モデルになりたいと考えていたわけではなく、家族もとくにファッションに関心があるわけではありませんでした。でもインド在住時のある日、写真が得意な母が新しいカメラを手に入れ、私の写真を何枚かとってくれたのです。それから自分でアカウントを開設、日本のモデルエージェンシーに写真を送り始めました」と、フランス版『ヴォーグ』誌に明かしている。

日本のモデルエージェンシーと契約

ミカがモデルとしての第一歩を踏み出したのは、フランスの高校最終学年に所属していた2019年のことだった。日本のモデルエージェンシーと契約した少し後、インスタグラムアのアカウントにプライベートメッセージが届いた。それをきっかけに、ミカを取り巻く状況は一変することに。

大手モデルエージェンシーからのコンタクト

大手モデルエージェンシー、「エリート・モデル・マネジメント」がミカのインスタグラムアカウントを通じて彼女を見出したのだ。 「インスタグラムでメッセージが届いたので相手が本物かどうか疑い、確かめました。(...)フランス高校修了試験であるバカロレアに合格後、『エリート・モデル・マネジメント』に直接連絡をとりました」とミカはニュースサイト「TMC」に語っている。

写真:インスタグラム / @mikaschndr

プラダのショーでモデルデビュー

やがて2019年9月、ミラノで開催されたプラダの2020年春夏コレクションのランウェイに登場、ミカはモデルとして鮮烈なデビューを果たした。エキゾチックな容姿は大きく注目され、ファッション各誌はこぞって彼女を大きく取り上げた。

高級ブランドのミューズ

サンローラン、ミュウミュウ、ディオール、シャネル、ヴァレンティノ、ヴェルサーチ、ルイ・ヴィトンなど、錚々たる高級ブランドがミカ・シュナイダーに熱烈なオファーを送っている。いまやあらゆるメゾンが新コレクションの発表にミカを起用することを願っているのだ。

2021年に最多出演を果たしたモデル

わずか20歳でトップモデルとなったミカ・シュナイダーは、世界各地で開催されるファッションウィークをまわることに。権威あるイベントを中心に年間53のショーに出演、2021年にもっとも多くのランウェイを歩いたモデルとなった。

ブランドのリクエストに対応

鋭いまなざしと自信にあふれたウォーキングでランウェイを魅了するミカ・シュナイダー。しかもエルメスのエレガンス、ヴェルサーチのヒップな遊び心、ヴィトンの揺るぎない価値観など各ブランドの要求にあわせ、各コレクションのイメージを変幻自在に表現することができる。

「私のアイデンティティはパッチワーク」

ミカ・シュナイダーの高い適応能力は、幼少時を通じて得た海外在住経験のおかげだという。「自問自答を繰り返した結果、自分のアイデンティティはパッチワークのようなものだと考えるようになりました。以前に暮らした国や都市、さまざまな体験に影響を受けて、適応力が高まったのでしょう」とフランス版『VOGUE』に語った。

『ヴォーグ』の表紙に

ミカ・シュナイダーは各国版の『VOGUE』の表紙を飾っており、日本版、USA版、フランス版、香港版、さらに『VOGUE』の元アートディレクターが創刊した『iD Magazine』と、その数はとどまるところを知らない。

写真:USA版『VOGUE』2020年4月号と香港版『VOGUE』2022年5月号の表紙

数々のキャンペーンにも登場

世界各地で開催されるショーだけではなく、さまざまなブランドが発表する新商品の広告塔としてもオファーが殺到。ミカはすでに、サンローラン、ヴァレンティノ・ビューティー、アパレル大手ザラなどのミューズを務めている。

『ハーパースバザー』誌のアイコンに選出

2022年8月、アメリカの『ハーパースバザー』誌は、今年の「アイコン」の1人にミカ・シュナイダーを選出、彼女を「現在のファッションショーにおける寵児」と評した。

自分を見失わないために

人気の爆発に伴い、あらゆる方面からひっぱりだことなっているミカ。ショーや広告キャンペーン、雑誌の撮影やインタビューをぬって、どのように自分を保っているのだろうか。ミカはフランス版『VOGUE』に対し、「ときどき一定のルーティンをして、地に足を付けるようにしています。睡眠の質を高めるためできるだけ瞑想をしたり、携帯電話をわきに置き、セルフマッサージや栄養のある食事を摂ったりするようにしています」と明かしている。

期待されるさらなる活躍

日仏ハーフのモデル、ミカは若くしてキャリアの頂点に立ったかのようだが、モデルとしての活躍はまだ始まったばかりだ。身長178センチ、現在21歳のミカの今後を楽しみにしたい。

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