ルーブル美術館の至宝『モナ・リザ』、謎の団体から「返還」を求められる

「『モナ・リザ』を返して」?
予想通りの判決
1797年からルーブル美術館に
多くの人を虜にした名画
ルーブル美術館の至宝
象徴的存在
貸し出されたのは2回だけ
返還訴訟
謎めいた団体
ほかにも訴訟を起こしている
ルーブル美術館に残る
「『モナ・リザ』を返して」?

返還訴訟が起こされていたルーブル美術館所蔵の名画『モナ・リザ』。このたびフランス国務院(行政裁判における最高裁判所に相当)が判決を下し、今後もルーブル美術館に残ることになりそうだ。

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予想通りの判決

訴訟を起こしたのは「International Restitutions」という団体だ。今回の訴えは当初から正当性に疑義が呈されており、予想通りの判決となった。

1797年からルーブル美術館に

『モナ・リザ』は1516年に作者のレオナルド・ダ・ヴィンチがフランス国王フランソワ1世に寄贈。1797年からルーブル美術館が所蔵している。

多くの人を虜にした名画

ダ・ヴィンチが16世紀に描いた『モナ・リザ』。モデルの上半身全体が描かれているという点で革新的な作品でもあり、その謎めいた微笑も相まって多くの人を虜にしてきた。

ルーブル美術館の至宝

同作は1966年からルーブル美術館の「Salle des États」(迎賓の間)に展示されている。数多くの名作を保有するルーブル美術館のなかでも最も有名な作品であり、象徴的存在にして美術史上の至宝だ。

象徴的存在

そんな『モナ・リザ』だが、実は1911年に盗難に遭ったことがある。また、その存在感故か環境保護活動家などの政治活動のアピールに利用されることも。これもまた謎めいた微笑の魅力に引き寄せられてのことなのだろうか。

貸し出されたのは2回だけ

ちなみに、ルーブル美術館での展示が始まって以来、『モナ・リザ』が外に持ち出されたのは(盗難を除くと)2回しかない。1963年にアメリカで展示されたほか、1974年には日本にやってきたのだ。

返還訴訟

今回の返還訴訟は2024年4月に提起されており、自称「画家の相続者」への返還を求めるものだった。

謎めいた団体

訴訟を起こした団体「International Restitutions」は2021年設立ということ以外ほとんど何も分かっておらず、本部の住所も代表者も不明だ。

ほかにも訴訟を起こしている

同団体は1915年から1923年にかけてフランス軍がマケドニアで発見した美術品類に関しても同様の請求をしたが、同じく却下されている。

ルーブル美術館に残る

というわけで、パリ市民や世界中のひとびとから愛されている『モナ・リザ』がルーブル美術館から消えるという事態は国務院が阻止した形だ。『モナ・リザ』の謎めいた微笑を観たければ、これからもフランスを訪れよう。

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