ロサンゼルス山火事でわが家を失ったセレブたち
1月7日に米ロサンゼルス郡で発生した山火事だが、折からの強風も相まって被害は拡大し続けている。なかでも、ロサンゼルス市パシフィック・パリセイズ地区を襲った火災は、同市における火災としては史上最悪の被害額を記録。それどころか、『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、米国史上もっとも損害の大きい山火事となる可能性もあるそうだ。
ロサンゼルス市では、すでに1万棟あまりの建物が焼失、その中にはセレブたちの豪邸も含まれている。とりわけ、パシフィック・パリセーズ地区ではハリウッドスターたちが多く暮らしていたが、この一帯も容赦なく炎に包まれてしまった。また、この火災による犠牲者数は1月14日の時点で24人となっている。
今回の火災で自宅を失ったセレブのひとり、パリス・ヒルトン。ロサンゼルス郡マリブ市のビーチにあった豪邸はがれきと化してしまった。しかも、その様子はABC放送によって全米に生中継されてしまったようだ。パリスはInstagram上で、「あれは(息子の)フェニックスが初めて歩いた場所です。わたしたち家族が(娘の)ロンドンと一生の思い出を作ることを夢見た場所なんです」とコメント。
パリスはさらに、「マリブにあるわが家が焼け落ちる様子を生放送で眺めるなんて、想像を絶する経験です。喪失感ははかりしれませんが、家族が無事だったことに感謝しています」と続けた。
画像:parishilton/Instagram
ベテラン俳優のジェームズ・ウッズ(77)もCNN放送のインタビューに対し、涙を浮かべながら「昨日はプールで泳いでいたのに、翌日にはすべて失ってしまったようなものです」とコメント。さらに、火の手が回る前に、認知症を患う高齢の隣人の避難を手助けしたといい、その時の様子についてこう語っている:「大混乱で、まるで地獄のようでした。周りの家は全部燃えていたんですから」
最初はショックを受けたというジェームズ・ウッズだが、今やいきどおりを隠せない様子だ。X上ではロサンゼルス市の消防署長について、防火水槽に水を貯める代わりに、「多様性」に夢中になっていたと非難。さらに、同市のカレン・バス市長が山火事の数ヵ月前に、消防署の予算を1,760万ドルも削減していたことを指摘した。
画像:James Woods / X
TVドラマ『ギルモア・ガールズ』で知られるマイロ・ヴィンティミリアは、CBS放送のクルーとともに焼け落ちた自宅を訪れた。マイロは妊娠中の妻とともに、防犯カメラを通して、わが家が炎に包まれる様子を遠隔で眺めていたそうだ。
焼失した自宅に足を運んだときの心情について、マイロは「重苦しい気持ちで、心が張り裂けてしまいそうです」とコメント。さらに、「ショックを受ける瞬間がありますよね。『これは実際に起きた現実なんだ』と実感するわけです」と言葉を続けた。
画像:CBS Evening News/ X
エンタメサイト「Page Six」によれば、このセレブカップルは650万ドル相当の自宅を火災で失ってしまったという。2人はコメントこそ出していないが、公開されている画像からは2人の豪邸も焼け落ちているのがわかる。
TV司会者として知られるリッキー・レイクはInstagram上で、「すべて失ってしまいました。こんな投稿をすることになるなんて、信じられません。喪失感ははかりしれません。わたしたちは3年前にここで結婚式を挙げたんです。この大災害で苦しんでいらっしゃる方々と、悲しみを分かち合いたいと思います」と綴った。
リッキーはさらに、「『夢のマイホーム』という表現では足りません。わたしたちにとっては地上の楽園だったんです。そこで一緒に歳を重ねようと考えていました。マリブを一望できる崖の上の天国を、あって当然だと思ったことは一度もありません。夕焼けの眺めをみなさんとシェアしたいと思います」と書き、在りし日の自宅から撮影した夕暮れの様子を投稿した。
画像:rickilake/Instagram
コメディアンのビリー・クリスタルも火災で自宅を失ったひとりだ。『ピープル』誌の取材に対し、1979年以来、家族で暮らしてきた住処を奪われた悲しみについて、こう語っている:「わたしたちが今、目にしている悲劇は言葉にできないほど甚大です。自宅やオフィスを失った友人や隣人のことを思うと、胸が痛みます(中略)わたしたちはここで子供や孫を育てました。この家は隅々まで、愛があふれていたんです」
歌手のマンディ・ムーアも、ロサンゼルス市イートン地区で発生した火災によって、同市北部のアルタデナにあった自宅が焼け落ちてしまったことをSNSで明かした。その一方で、家族とペットが無事だったことに感謝の意を示している。
マンディいわく:「正直、ショックです。わたしの家族や多くの人々が失ったものに対して、感覚がマヒしてしまっています。子どもたちの学校はなくなり、お気に入りのレストランも焼け落ちてしまいました。友人たちや親しい人々も、その多くがすべてを失ってしまいました。コミュニティは崩れ去ってしまいましたが、わたしたちはここで再び立ち上がるでしょう」
画像: mandymooremm/Instagram
「リズム・オブ・ザ・ナイト」「ターン・バック・タイム」「ミス・ア・シング」といった名曲を手掛けたことで知られるソングライターのダイアン・ウォーレン。30年ほど前からビーチに別荘を所有してきたが、今回の火災によって失われてしまったようだ。
『スター・トレック』に出演していたことで有名なデニーズ・クロスビーも、X投稿を通じて、自宅が被害に遭ったことを明かした:「昨日の朝まで、すばらしいスペイン風コテージがあったんです。わたしはそこで夫と出会い、息子を育てました。わたしにとっては唯一のわが家であり、自分で育てた果樹や、植物が生い茂る庭がありました。でも、今はすっかり灰になってしまいました。心が張り裂けそうです」
画像:TheDeniseCrosby/X
『ロサンゼルス・タイムズ』紙に対し、「真っ黒く立ち込める」煙の中を逃げなければならなかったと語った、俳優のユージン・レヴィ。さらに、息子のダン・レヴィは父が家族や友人の被災に「心を痛めている」と投稿した。また、『ピープル』誌は、映像によってユージン宅の焼失が確認されたと報じている。
TVドラマシリーズ『オール・マイ・チルドレン』や『ジェネラル・ホスピタル』で知られるキャメロン・マシスン。自宅の焼失を受けて、人生は作品よりも劇的だと気づいたそうだ。
Instagramを通じて、焼け落ちた自宅の様子を公開:「わたしたちは大丈夫です。でも、これがわが家の残骸です。子供たちはこの家で成長し、いつか彼らもここで子育てしようと考えていたんです」
画像: cameronmathison/Instagram
俳優のジョン・C・ライリーはコメントこそ出していないが、『ピープル誌』によれば、映像などから、彼の自宅も焼失が確認されたという。
『ピープル』誌いわく、コメディアンのアンナ・ファリスもパシフィック・パリセーズ地区にあった自宅を火災で失ってしまったとのこと。広報担当者は「アンナと家族は無事で、そのことに感謝しています」と発表している。
リアリティ番組で一躍有名になったスペンサー・プラット&ハイディ・モンタグ。真っ赤に燃え盛る炎を撮影した動画をTikTokに投稿し、「悪夢が現実になってしまった」とコメントした。
その後、ハイディは自分たちが無事に避難したことを発表。一方、スペンサーは焼け跡の中から子供部屋を撮影した動画を投稿した:「わが家は焼け落ちてしまいましたが、唯一の明るい兆しは息子のベッドがハート形に焼け残っていたことです。この家が愛であふれていたことの証ですからね。一家で過ごした年月と思い出にとても感謝しています」
画像: spencerpratt/Instagram
ビヨンセの母親、ティナ・ノウルズもInstagram上で、自宅を失ってしまったことを明かした:「わたしのお気に入りの場所、安らげる場所、神聖で幸せな場所でしが、もうなくなってしまいました!! 危険な状況の中、勇敢に立ち向かう消防士たちに神のご加護がありますよう」
トリ・スペリングの母、キャンディ・スペリングはエンタメサイト「TMZ」に対し、50年前からマリブに所有していた自宅を失ってしまったことを打ち明けた。最近はその物件を売りに出そうと考えていたようだが、その計画はフイになってしまったわけだ。本人はこれについて、「わたしたち家族にとっては大損害」とコメントしている。
『ピープル』誌によれば、俳優ジェフ・ブリッジスの自宅も焼け落ちてしまったそうだ。
『ピープル』いわく、ベテラン俳優のアンソニー・ホプキンスもパシフィック・パリセーズ地区にあったわが家を失ってしまった。しかも、その邸宅は、2018年に発生した火災でマリブにあった以前の自宅が被災したため、移り住んだ場所だったのだ。
ジョーン・リバーズの娘、メリッサもCNN放送に対し、自宅を失ってしまったことを伝えた:「胸が張り裂けそうです。わたしだけの問題ではありません。街全体が地図から消えてしまったのです。母のエミー賞トロフィーと父の写真、母が描いてくれた私と息子の絵はなんとか持ち出すことができました」
『ダーティ・ダンシング』で知られるジェニファー・グレイ。娘のSNS投稿によれば、「ママの家は焼け落ちてしまった」そうだが、母親と愛犬は無事に避難することができたという。