人気の高まる豊洲エリア:築地の現在から豊洲のおすすめ新スポットまで
「日本の台所」として親しまれてきた築地市場の移転先として、2018年に豊洲市場がオープンした。その前後はもちろん現在まで再開発が進み、ますます便利になっているのをご存知だろうか。築地市場跡地の現状や、豊洲のおすすめスポットなどを見ていこう。
大きな波紋を呼んだ築地市場移転問題。小池百合子都知事が「築地は守る、豊洲を活かす」という基本方針を表明し、最終的には2018年に中央卸売市場が豊洲に移転。83年の歴史に幕を下ろすこととなった。築地場外市場はそのままの形で残り続け、現在も賑わいを見せている。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
「日経クロステック」によると、約19万㎡の市場跡地には、「約5万人を収容する屋内全天候型の多機能施設(マルチスタジアム)をはじめ、1200人規模の文化・芸術拠点であるシアターホール、舟運や空飛ぶクルマ、自動運転車、地下鉄の新駅開業まで見据えた陸・海・空の交通結節点機能、そして築地ブランドを生かしたフードホールなど」、様々な施設が建設予定だという。
新しく開業した豊洲市場の最寄駅は、ゆりかもめの市場前駅。改札口を出てすぐ、豊洲市場の歩行者デッキにアクセス出来るという立地の良さである。『東京くらしねっと』2023年11・12月号によると、豊洲市場の敷地面積は約35万5千㎡で、築地市場の敷地面積と比較して約1.5倍の広さを有しているという。
また2024年2月には、豊洲市場場外に商業施設「豊洲 千客万来」がオープン。豊洲ならではのグルメはもちろんのこと、ギフトショップや温泉施設までが勢揃いしている。その見どころを詳しく見ていこう。
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2階の屋内エリアは「目利き横丁」という名前で、20以上の店舗が軒を連ねている。同商業施設の公式ホームページによると、仲卸が目利きした新鮮な旬の食材や珍味を、テイクアウトやカウンターで楽しむことができるそうだ。
「目利き横丁」からは、「東京豊洲 万葉倶楽部」(画像中央のビル)にアクセス可能。24時間営業の温泉施設であり、源泉からタンクローリーで運ばれてきた箱根・湯河原の名湯を楽しめる。もちろん、岩盤浴やサウナも充実している。
最上階には「千客万来 足湯庭園」が無料開放されており、豊洲の景色を一望しながら、のんびりリラックスすることも可能である。足湯用のタオルも200円で販売されており、手ぶらで行っても楽しめるのが嬉しいポイント。
豊洲エリアでは、交通のアクセスもより便利になるようだ。東京メトロによると、有楽町線豊洲駅から半蔵門線住吉駅までを延伸する工事が現在進められており、開業は2030年代半ばを想定しているという。
計画的な街づくりが進む豊洲エリア。訪日外国人だけではなく、日本人にとっても新たな東京の魅力を再発見できる場所となっている。今後もその魅力から目が離せない。