海から陸まで動物たちの意外なひみつ15選:クジラには地方ごとに訛りがある?
われわれが暮らす地球には人類以外にも、ひとくせもふたくせもある動物たちがひしめいている。そんな動物たちをめぐる15のへんてこな事実をご紹介しよう。
2016年に「Phys. Org」がとりあげた研究成果によると、カリブ海に生息するマッコウクジラたちはユニークな訛りをもっており、他の海域のクジラたちとはまるきり違うしゃべり方をするという。
オックスフォード大学によると、サイのツノはツノではなく、体毛がぎゅっと固まった「ふさ」だという。サイの鼻の皮脂腺から分泌される液によって、その部分に生える体毛が糊付けされるのだ。
象はジャンプできない。それはひとえに、ゾウが自分の体重を支えるやりかたに原因がある。解説するのはトニー・バーセル(Tony Barthel)、スミソニアン国立動物園のひとだ。象の脚は4本で巨大を支えるようにできており、バーセルによれば、とびはねることは想定されていない。
世界自然保護基金(WWF)によれば、あれはツノではなくて牙である。イッカクの頭から突き出しているあの長いツノのような突起は、なんと巨大な歯にほかならず、しっかり神経が張り巡らされた感覚器官でもあるのだ。
ウェブサイト「Live Science」によれば、ナマケモノは食事もゆっくりだが、消化はそれに輪をかけてゆっくりである。一食を完全に消化するのにまる1ヶ月かかるという。
『ニュー・サイエンティスト』誌の記事によると、フラミンゴは生まれたときにはグレーか白のような色をしている。藻やエビや甲殻類を食べるうちに、後天的にピンク色に変わっていくのだという。鍵を握るのはベータカロチン。この物質がフラミンゴの羽毛と肌に蓄積し、あのピンク色が生まれるのだ。
WHOによると、蚊が媒介する感染症で、毎年およそ75万人が死に至っているという。人食い虎よりも蚊のほうがおそろしいかもしれない。
2007年、『サイエンティフィック・アメリカン』誌のチャールズ・チョイ(Charles Choi)は、昆虫学者クリストファー・ティッピング(Christopher Tipping)に話を聞いて、なぜゴキブリは首をもがれてもしばらくは生きられるのかを理解した。ゴキブリは傷口をすばやく閉じることによって、頭を失っても数週間は生き延びることができるのだ。
イルカはヒトに次いでかしこい動物だとされている。『BBCニュース』が解説する2013年の研究によると、イルカたちは「シグネチャー・ホイッスル」と呼ばれる鳴き声によって、相手のイルカを「名前」で呼べるのだそうだ。
タコの知能もあなどれない。ロンドン自然史博物館によれば、タコは体内に9つの脳みそ、3つの心臓を持っている。その知能はおそるべきもので、道具も使うし、人を見分けることもできる。
カタツムリには歯なんて一本も生えていないような気がするが、実際は少なくとも1000、多ければ1万2000の歯を備えている。『BBC Science Focus』誌のトーマス・リング(Thomas Ling)はそう伝える。ただ、カタツムリの歯とヒトの歯はずいぶん違う。
『サイエンス』によると、ハイガシラアホウドリはたった46日間で世界を一周できるという。48時間フライトとはいかないが、おどろきのスピードだ。
ブリタニカ百科事典の記述によると、ダチョウのキックはライオンも殺すことができるという。ダチョウは身の危険を感じたときには時速45マイル以上で走ることもできる。あまり怒らせたくない動物だ。
『ディスカバー』によると、雄鶏の鳴き声を耳元で聞くと140デシベルだという。かなりうるさい。この騒音から自分の耳を守るために、雄鶏には生まれつき耳栓がひとそろい備わっており、さあこれから鳴くぞというときに耳の管をぴたっと塞ぐ。
オーストラリアの野生生物保護区域でコアラ研究にたずさわるマチェイ・ヘンネベルク(Maciej Henneberg)は、へんてこな発見をした。コアラは複雑な指紋を持っている。アメリカの公共放送サービス(PBS)によると、ヘンネベルクはのちに、コアラの指紋はヒトの指紋に似ていることに気づき、これを主題に論文を1本書き上げたという。