絶命シーンが多い有名俳優24人:「死に際」はおまかせ?
スクリーンではユニークな最期を遂げることが多いブラッド・ピット。たとえば、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』での離別や、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』での悲しい幕切れなど、13回の死亡を経験している。
『プライベート・ライアン』や『ブラックホーク・ダウン』で記憶に残る演技を披露したトム・サイズモア。しかし、戦争映画には絶命シーンがつきもの。今のところトムの死亡記録は24回だが、制作中の映画も多いため今後の伸びが期待される。
『パフューム ある人殺しの物語』『真夜中のカーボーイ』『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』など、フィクションの世界で9回の死を迎えたダスティン・ホフマン。
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』では胸に杭を打ち込まれ、『コン・エアー』では墜落の衝撃で身体を引き裂かれ、『ブレイキング・バッド』では首を切断されるなど、スクリーンの中で散々な目にあっているダニー・トレホ。21世紀になって公開された映画だけで45回、キャリア全体では65回の死亡記録を誇り、ダントツのNo.1となった。
ニュースサイト「Nerdist」によれば、映画の中でこと切れた回数が多い女優のひとりがシャーリーズ・セロンだ。その回数はトータル9回、『ディアボロス/悪魔の扉』『スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト』などで迫真の演技を見せている。ところで、死亡シーンの一番多い俳優は一体だれなのだろうか?
『エイリアン』シリーズでおなじみのランス・ヘンリクセン。演技の才能については映画界でも定評があり、FBIエージェントからサイコパスまで多彩な役を演じてきた。けれども、ランスが演じる役はスクリーンで絶命してしまうことが多く、32回の死亡記録でランキング2位に輝いた。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のエダード・スターク役でおなじみのショーン・ビーンも、映画の中でよく憂き目にあう俳優として有名だ。その評判は、2014年にSNS上で「#Don'tKillSeanBean」というハッシュタグが作られてしまうほど。しかし、エンタメサイト「CBR」によれば、ショーンの死亡回数は意外と少なく25回。『ロード・オブ・ザ・リング』『パトリオット・ゲーム』をはじめ、さまざまな作品で迫真の演技を披露している。
『暴走機関車』でアカデミー賞にノミネートされたこともあるエリック・ロバーツは、トム・サイズモアと並んで24回の死亡回数を誇る絶命シーンのベテランだ。そして、『暴走機関車』ではNo.1俳優、ダニー・トレホと共演を果たしている。
『ヘルボーイ』の主役でおなじみのロン・パールマンだが、カメラの前でこと切れる演技でもピカイチだ。TV、映画のほか声優としても幅広い活躍を見せているだけに、23回の絶命シーンがあるのも不思議ではない。しかも、ビデオゲームの声優まで務めているので、これを含めると死亡記録がどこまで伸びるのかは定かではない。
すでに100本以上の映画に出演し、生きる伝説となったウィレム・デフォー。それだけ活躍していればこのランキングの上位に食い込むのも納得だ。今のところウィレムの死亡記録は21回だが、まだまだ現役俳優なので……
かのロバート・デ・ニーロもフィクションの世界では、何度も憂き目にあっている。『ボーイズ・ライフ』『ジャッキー・ブラウン』『大いなる遺産』をはじめ、さまざまな作品でこと切れる演技を見せており、19回の死亡記録を達成。
サッカー選手として活躍したのち俳優に転向、イギリス映画の傑作にたびたび出演している。『スナッチ』や『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』をはじめ、タフガイを演じることが多いヴィニーだが、実は絶命シーンも多く、21回の死亡記録でランキング入りを果たした。
『フェイス/オフ』で魅力的な悪役を演じたニコラス・ケイジは、アクション映画の常連だ。そして、アクション映画に絶命シーンはつきもの。20回もこと切れる演技を繰り返し、もはやプロの域に達しているはず。
アクション映画に出演するということは、スクリーンで断末魔をさらすリスクを負うということ。サミュエル・J・ジャクソンもその例にもれず、ドラマチックな絶命シーンを18回も演じている。
意外に思われるかもしれないが、こと切れる演技についても経験豊富なジェームズ・フランコ。18回にわたってカメラの前で死亡し、サミュエル・J・ジャクソンの記録に並んでいる。
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞を獲得したゲイリー・オールドマンも14回の死亡経験あり。もちろん、フィクションの世界での話だが、『フィフス・エレメント』や『トゥルー・ロマンス』でゲイリーの死に際の姿を目にすることができる。
ジョニー・デップもまた絶命シーンの名人で、14回の死亡記録を誇る。もっとも凄惨な最期は『エルム街の悪夢』で殺人鬼フレディ・クルーガーに引き裂かれるというものだろう。
ブルース・ウィリスもまた、13回にわたって脚本どおりの最期を迎えなくてはならなかった。そのレパートリーは『永遠に美しく…』にはじまり、最近では『シン・シティ』や『プラネット・テラー in グラインドハウス』などが挙げられる。
一方、女優たちも負けてはいない。たとえば、ジュリアン・ムーアはカメラの前で12回にわたってこと切れているが、出演作の数を思えば驚くことではないだろう。もちろん、どれも迫真の最期だ。
アカデミー賞女優のマリオン・コティヤールもスクリーンで何度も絶命している女優のひとりだ。死亡記録は10回で、その中には「目を覚ます」ためにビルから飛び降りた『インセプション』のモル役も含まれている。
デンゼル・ワシントンもまた、スクリーンでたびたび死に際の姿を晒している。『天使の贈り物』や『マルコムX』をはじめ、死亡記録は10回だ。
この道にかけてはアル・パチーノも負けてはいない。『ディック・トレイシー』や『ゴッドファザー PART III』などで忘れがたい最期を迎えているのだ。
ジャック・ニコルソンもまた、絶命シーンを9回披露。『イージー・ライダー』『カッコーの巣の上で』『シャイニング』といった作品で、迫真の最期を演じきった。
さらに、クリスチャン・ベールも死亡記録は9回。『シークレット・エージェント』や『聖母マリア』『太陽と月に背いて』などで、クリスチャンの絶命シーンを目にすることができる。
スクリーンの中で繰り返し最期を迎えてきた俳優たちには頭が下がるばかりだが、年別に見た場合「死亡者数」がもっとも多かったのはいつだろうか?「Nerdist」の記事によれば、1997年が最多であり、この年にリリースされた『タイタニック』で85人が一気に最期を迎えたことが決め手となったようだ。