王冠を外し、祖国を支えるミス・ウクライナ
ロシアによるウクライナ侵攻を受け戦闘服姿で銃を手にした姿を公開したアナスタシア・レナ。祖国防衛を支持して注目を集めている。彼女はミス・グランド・ウクライナ2015とミス・スプラナショナル・ウクライナ2016で優勝を手にした元ミス・ウクライナだ。
元ミス・ウクライナは、自分が生まれ育ったキエフの街を守るために戦うウクライナ国民とウクライナ軍を励まそうとSNSにいくつかの写真を投稿した。
アナスタシアは現在24歳。キエフ大学でマーケティングマネジメントの学位を取得後、広報として働くほかモデル、インフルエンサーとしても活動している。
当初、アナスタシアはウクライナ軍に加わりロシア軍と戦っていると思われたが、数日後に本人が、これは同胞を励ますための投稿であり参戦はしていないと明らかにした。
「私は軍人ではなく一人の女性であり、ごくふつうの市民です。祖国のすべての人々と同じように、一人の人間に過ぎません」と、祖国の人々を元気づけるために写真を投稿したと語る。
「私は、ウクライナの女性が強く、自信に満ち、力強い存在であることを示す以外、いかなるプロバガンダも行いません」とコメント。
2月24日以降、アナスタシアは祖国の状況をSNSを通じて伝えている:「ロシアは何の罪もないウクライナの民間人を殺害し始めています、そこには女性や子供も含まれているのです」
スペインの「ABC」紙によれば、アナスタシア・レナは以前に軍隊に所属していたことがあり、モデルとしてのキャリアを続けるために除隊したという。
ただしアナスタシアは武器について無知ではなく、エアソフトガンの愛好家であると明かしている。エアソフトガンは実弾を使用しない一種のスポーツだが、武器や戦術に関する知識を深めることができるのだ。
アナスタシアは現在、ロシアによるウクライナ侵略戦争から祖国を守るために、さらなる人道的・経済的支援を求めている。
インスタグラムで30万人以上のフォロワーをもつアナスタシア。戦争には反対だが、祖国のために戦う同胞を励ますことに躊躇はない。
元ミス・ウクライナと同じく、同胞の勇気を讃える有名人はほかにも数多くいる。アナスタシアは戦線にこそ身を置いていないものの、祖国の人々を自分なりの手段で励まそうとしているのだ。