眞子さまと小室圭さんの結婚:日本版「メーガン妃とヘンリー王子」の行方
2021年10月26日、眞子内親王はついに小室圭さんとの結婚を発表。しかし、二人の幸せな門出は日本中で議論を巻き起こす事態になっています。
秋篠宮文仁親王の娘、眞子さまは今上天皇の姪にあたります。しかし、29歳のプリンセスは内親王の称号を放棄して愛を貫くことを選んだのです。
2012年、眞子内親王は国際基督教大学のキャンパスで将来の夫となる小室圭さんと出会いました。大学ではアーツ・サイエンス学科を専攻していた眞子さま。小室圭さんも同大の学生で、二人は共通の友人を通して知り合ったとのこと。
非常に慎重な小室圭さんは私生活についてほとんど何も明かしていません。ただ、横浜市の一般家庭に生まれ、幼いころに父を失ったということは知られています。つまりプリンセスのお相手は一般市民なのです。
小室圭さんは2018年8月に日本を離れ、ニューヨークで法学の研究を仕上げました。 30歳の現在はマンハッタンの法律事務所で働いています。
眞子内親王と小室圭さんは数年間、控えめな関係を続けていましたが、2017年9月に婚約を発表。小室さんは皇族ではないため、眞子さまは結婚によって皇室を離れなければならないとはいえ、最初は好意的に受け止められました。
皇室典範12条は、内親王が皇族以外の者と結婚する場合、皇族の身分を離れることを定めています。一方、親王の場合はどのような相手と結婚しても皇族の身分を維持することができます。
眞子さまの叔母、黒田清子さんも2005年に一般の男性と結婚し、皇族の身分を手放しました。一般市民となった清子さんは皇居を離れて暮らしています。
婚約発表から数ヶ月、日本のメディアが婚約者一家の経済問題を暴露したのです。そして、このスキャンダルは二人のロマンスをひっくり返しかねないほど大きな問題になってしまいました。
90年代に小室圭さんの母親は、息子の教育費の一部を支払うために元同僚から400万円借りたとされています。しかし、タブロイド紙が報じたところによると、この借金は返済されなかったというのです。そのため、小室さんは花嫁の持参金目当てに結婚したのだと非難を浴びることに。その結果、世論は結婚反対に傾きました。プリンセスが債務者の男性と結婚なんてけしからんというわけです。
本来、二人の結婚は2018年11月に予定されていましたが、小室さんの経済問題が全国的な話題になった結果、延期を余儀なくされました。衆目に触れるのを避けるべく、小室さんは米国留学に出立し、眞子さまは国際基督教大学で研究者のキャリアを積んでいました。しかし、二人は破局したという噂が広まりつつありました。
二人は沈黙を貫いていましたが、2020年11月13日ついに父の要請に応じた眞子さまが声明を発表。婚約は続いていることを明らかにしたのです:「わたしたちにとって結婚は二人の愛情を大切にしながら生きてゆくうえで必要な選択です」
「現時点では具体的な予定を申し上げることはできません」もちろん、新型コロナウイルスの世界的流行で結婚の計画を中断せざる得なくなってしまったためです。
10月1日、ついに日取りが明らかに。宮内庁は2021年10月26日に結婚式を執り行うと発表。婚約発表から4年、ついに祝言を挙げましたが、慣習にのっとった式ではなかったといいます。
二人の結婚は大きな議論を巻き起こしていたため、伝統的な皇族の結婚式を行うことはできませんでした。このため、結納にあたる納采の儀や、夫婦で天皇に謁見する朝見の儀などは執り行われず、小規模な式を記者会見で締めくくることになりました。
眞子さまは結婚式当日、皇族の身分を手放すにあたってティアラを返還。これは彼女が成人に際して受け取ったものです。また、皇籍を離脱で受け取ることになっていた1億3000万円に上る一時金は、辞退されました。
宮内庁の発表によると、過熱するマスコミの報道で眞子さまはPTSD(心的外傷ストレス障害)を発症してしまったといいます。また、国民に祝福されなかったことも眞子さまの健康に悪影響を与えたはずです。宮内庁すら二人の結婚が歓迎されていないことを認めざるを得なかったのです。
小室圭さんは9月末、およそ3年ぶりに日本に帰国しました。成田空港に到着した彼は、待ち受ける大勢のマスコミの前で恭しく頭を下げました。ところが、日本中にスキャンダルの渦を巻き起こしたのは彼の髪型でした:伸ばした髪をポニーテールにして登場したのです。
二人は論争の的になるのを避けるため米国に移住することになっていますが、これは英国王室を後にしたヘンリー王子とメーガン妃を彷彿とさせます。