美食の国スペインの伝統的な家庭料理20選

スペインの伝統料理
地中海式ダイエット
パエリア
コシード
ガスパチョとサルモレッホ
ファバダ・アストゥリアーナ
トルティージャ・デ・パタータス
ピスト・マンチェゴ
プルポ・ア・ラ・ガジェーガ
クロケータ
ミガス
パタタス・ブラバス
パタタス・ア・ラ・リオハーナ
パパス・アルガダス・コン・モホ・ピコン
バカラオ・アル・ピルピル
マルミタコ
ぺスカイト・フリト
生ハムとソーセージ
パン・トマカ
牛、豚、羊などの肉
チュロス
トリハス
スペインの伝統料理

スペインといえば米料理のパエリアが有名だが、ほかにも美味しい伝統料理がたくさんある。世界各国と比べても食材が豊かで郷土料理もバラエティに富んだスペインは、美食大国とされている。

写真: Pexels (Manuel Mouzo)

地中海式ダイエット

スペイン料理は地中海式ダイエットともいわれ、地中海を取り巻く各国と同じく、新鮮な果物、野菜、豆類、オリーブオイルをふんだんにつかった食事が定着している。

写真: Unsplash (Juan Gómez)

パエリア

スペインを代表する料理といえばパエリア。国境を越えて世界的に人気のある料理だ。起源は米の産地でもあるバレンシア地方で、パエジェーラと呼ばれる専用のパエリア鍋で調理する。味付けは塩とサフラン、具材は地方によって異なるが、本場のバレンシア風パエリアにはウサギまたは鶏肉、カタツムリ、インゲン豆などが入る。

写真: Pixabay (Miguel Ibars)

コシード

ひよこ豆をニンジンやジャガイモなどの野菜、スープの出汁となる肉類や生ハムの骨などと一緒にゆっくり煮込んだ料理。カスティーリャ地方が発祥とされ、マドリッド風、山岳風、レオン風など、地方ごとに異なったタイプのコシードが存在する。

ガスパチョとサルモレッホ

暑い季節に最適な冷製スープがガスパチョ。スペイン南部アンダルシア地方が起源とされるスープで、トマト、キュウリ、ピーマン、玉ねぎ、ニンニク、などの野菜をミキサーにかけて作る。ガスパチョに良く似たサルモレッホは、コルドバ地方の郷土料理でトマト、パン、ニンニクだけで作る。ガスパチョよりもったりしているのが特徴。どちらのスープにもオリーブオイルが不可欠だ。

写真: Pixabay (Ирина Кудрявцева)

ファバダ・アストゥリアーナ

スペイン北部アストゥリアス地方の郷土料理で、地元特産のファベ豆と呼ばれる白インゲン豆を、ソーセージ、ブラックプディングなどの腸詰類、ベーコンなどと一緒にコトコト煮込んで作る。

トルティージャ・デ・パタータス

オリーブオイルで揚げ煮したジャガイモがたっぷり入ったオムレツで、海外ではスペイン風オムレツの名で親しまれている。シンプルな料理だがタマネギの有無、卵の焼き加減など、作る人によってこだわりがある。

 

ピスト・マンチェゴ

スペイン風ラタトゥイユと呼ばれる夏野菜のトマト煮込み。カスティーリャ・ラ・マンチャ州の郷土料理だが、今ではスペイン全土で食されている。農家の人達が畑で採れた野菜を使って作ったのが始まり。元のレシピはトマトとピーマンだけで作るが、現在はナス、ズッキーニ、パプリカなどの野菜が入る。

プルポ・ア・ラ・ガジェーガ

スペイン北部、ガリシア地方を代表する郷土料理。窯で茹でたタコを粗塩、パプリカパウダー、オリーブオイルで味付ける。スペイン全土で愛されている料理だが、ガリシア州のオウレンセ県のものが格別とされている。

クロケータ

スペイン風コロッケ。スペインはジャガイモではなくベシャメルソースを使ったクリーム系のコロッケが主体だ。具材は色々あるが、最もスペインらしいのは生ハムの入ったコロッケ。

写真: Pexels (The Castlebar)

ミガス

スペイン内陸部の羊飼いたちがよく食べていた料理。固くなった残り物のパンをナイフで削り、オリーブオイルで肉や野菜と一緒に炒める。味付けは塩、ニンニク、パプリカパウダー。根気よくかき混ぜながら炒め、パンをできるだけ細かくするのが美味しさの秘密なのだそう。

 

 

パタタス・ブラバス

全世界で愛されているフライドポテト。スペインではピリ辛のブラバス・ソースをかけたパタタス・ブラバスが人気だ。スペイン全土でみられるが、マドリードが本場とされている。

パタタス・ア・ラ・リオハーナ

リオハ風ジャガイモ煮込み。ジャガイモをソーセージやピーマンと一緒に煮込んで作る。ワインの産地として有名なリオハの名がつくだけあって、赤ワインとの相性が抜群だ。

パパス・アルガダス・コン・モホ・ピコン

カナリア諸島の伝統料理で、茹でたジャガイモにピリ辛のモホ・ソースがかかっている。パパ・ボニータと呼ばれるカナリア諸島特産の小ぶりのジャガイモを使用し、皮を剥かずに海水でゆで上げる。

バカラオ・アル・ピルピル

バスク地方を代表する料理で、バカラオと呼ばれる干し鱈を使う。ピルピル・ソースとは、魚を熱すると出てくるゼラチンを含んだ水分をオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪にからめながら乳化させて作る美味しいソース。

写真: captura del programa 'Cocina Abierta' de RTVE.

マルミタコ

バスクを中心としたスペイン北部の海沿いの地方に昔から伝わる郷土料理。カツオやマグロのぶつ切りをトマト、ジャガイモ、ピーマン、玉ねぎなどの野菜で煮込む。

ぺスカイト・フリト

魚に小麦粉をまぶしオリーブオイルで揚げた料理。地中海沿岸のさまざまな国で食され、スペインでは特にアンダルシア地方の名物料理となっている。

写真: Pixabay (Pirkko Seitsenpiste)

生ハムとソーセージ

スペインは生ハムでも有名だ。最高級とされるのが、どんぐりを食べて育つイベリコ豚で作るウエルバのハブーゴ産、サラマンカのギフエロ産など。他にもチョリソ、サルチチョン、ロモ・エンブチャドなど、様々なタイプの腸詰類がある。

写真: Pixabay (Ben Kerckx)

パン・トマカ

バゲットに完熟トマト(時にはニンニクも)をこすりつけ、オリーブオイルと塩をふりかける。カタルーニャ地方の名物だが、典型的な朝食メニューとしてカフェオレと一緒にスペイン全土で食されている。また、アペリティフとして生ハムをのせて食べることも多い。

牛、豚、羊などの肉

スペインの特に内陸部は肉料理で有名だ。牛、豚、羊の肉が主流で、バーベキューやオーブンなどで焼き上げる。骨付き肉や牛や豚のフィレ肉のステーキ、子豚の丸焼き、子羊のオーブン焼き。地域ごとに特産の肉があり、調理法も異なる。

チュロス

スペインの伝統的な朝食やおやつとして親しまれている揚げ菓子。小麦粉に水と少量の塩を加えて作る生地を油で揚げ、濃厚なホットチョコレートに浸して食べる。スペインのバーなどで良く見かける光景だ。

 

トリハス

元々は聖週間につくられるお菓子だが、近年は年間を通して見かけるようになった。レストランの定食メニューのデザートとして、アイスクリームと一緒にサーブされることが多い。固くなったパンを牛乳に浸し、溶き卵をくぐらせてから油で揚げたお菓子。

写真: Pixabay (Valverde Redactor)

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