2023年2月に没した有名人たち
アメリカの俳優ヤンセン・パネッティーアは2月19日に28歳の若さで亡くなった(写真隣は同じく役者の姉、ヘイデン・パネッティーア)。TVドラマ『ウォーキング・デッド』や映画『アイス・エイジ2』の演技で知られている。『デイリー・メール』紙によると、パネッティーアの家族は27日に声明を出し、その突然死は心臓肥大によるものだったとしている。
スペイン出身のサッカー選手アマンシオ・アマーロ(1939年、ア・コルーニャ生まれ)は、デポルティーボ・ラ・コルーニャとレアル・マドリードで活躍し、その卓越したドリブル技術で「魔術師」の異名をとった。60年代のレアル・マドリードで最もすぐれた選手のひとりである。2022年10月2日から同クラブチームの名誉会長をつとめていた。83歳没。
アメリカの俳優リチャード・ベルザーはTVシリーズ『ロー&オーダー』のマンチ刑事の役が有名だ。彼はフランス南西部ボズールの自宅で2月19日に亡くなった。78歳。このごろ健康状態が思わしくなかったようだと、近しい友人は『ハリウッド・リポーター』誌に語っている。
アメリカの女優バーバラ・ボッソンは、80年代のTVシリーズ『ヒルストリート・ブルース』でプライムタイム・エミー賞に5回連続でノミネートされたことがある。彼女はロサンゼルスの自宅で2月18日に死亡した。83歳だった。少し前から病を患っていたという。
アメリカの女優、ステラ・スティーヴンスは84歳で亡くなった。ジェリー・ルイス監督の映画『底抜け大学教授』(1963年)の主人公ステラ役や、サム・ペキンパー監督の『砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード』(1970年)の演技で知られている。晩年はアルツハイマー病に苦しんでいたようだ。
スペイン南西部、カディスの港町生まれの伝説的フラメンコ歌手「パンセキート」ことホセ・コルテスが2月17日にセビリアの病院で亡くなった。78歳。死因は脳腫瘍とのこと。
2月16日木曜日、ドイツの歌手トニー・マーシャルが85歳でこの世を去った。トニー・マーシャルといえば1972年のヒット曲「Schöne Maid」が有名である。彼はパルマ・デ・マヨルカのディスコ「Riu Palace」での公演によって一躍スターになった。
ドイツ人として初めて6m台のジャンプを成功させた棒高跳び選手ティム・ロビンガーが、癌のためミュンヘンで亡くなった。2月16日、50歳だった。
アメリカの女優、ラクエル・ウェルチはグラマラスな容姿と色っぽいカーブを60・70年代の映画で存分に活かし、多くの人を興奮させた。『恐竜100万年』や『三銃士』などがその代表作だ。2月15日、短い闘病生活の末に82歳で亡くなった。
アメリカのラッパー、トゥルーゴイ・ザ・ダヴは1980年代、90年代のヒップホップ界において最も影響力のあったグループ「デ・ラ・ソウル」のメンバーだった。彼の死はグループの代理人トニー・ファーガソンによって伝えられた。54歳。死因は明らかにされていないが、トゥルーゴイは心臓疾患を抱えており、医療機器の助けをつねに必要としていたという。
ベルギーのサッカー界は喪に服している。25歳のゴールキーパー、アルネ・エスピエルが2月11日の試合中に急死してしまったからだ。エスピエルはウィンケル・スポルトBのゴールキーパーとしてウェストローゼベーケ戦に出場していたが、後半43分相手ペナルティキックを阻止した直後に失神した。検死が行われたようだが、その結果はまだ公表されていない。
イギリス出身のトランス女性で人気TikTokユーザーのブリアナ・ゲイ(16)が、2月11日にチェシャー州ウォリントンのカルチェス・リニア・パークで刺殺された。翌日、どちらも15歳の男女2人が殺人の容疑で逮捕される。2月14日の「BBC News」の記事によると、はじめ現地捜査当局はヘイトクライムの可能性はないとしていたが、一転してヘイトクライムの可能性も視野に入れて捜査を始めたという。
写真:Twitter
アメリカの刑事ドラマ『NYPDブルー』の出演で知られる子役出身の俳優オースティン・メジャースは、2月11日に27歳で亡くなった。ニュースサイト「TMZ」によると、薬物フェンタニルの過剰摂取によるものと推定されている。『バラエティ』誌は、ロサンゼルスにある路上生活者のための施設で生活していたと伝えている。
南アフリカのラッパー、AKA(アカ)ことキーナン・フォーブスは、南アフリカ東部の町ダーバンのナイトクラブのそばで頭に銃弾を受け、35歳で亡くなった。現地メディア「News24」によると、一緒にいた友人で起業家のTebello 'Tibz' Motsoaneも胸に銃撃を受け死亡したという。
スペイン映画界の偉大なる監督、カルロス・サウラは2月10日に91歳の生涯をマドリードで終えた。奇しくも翌日2月11日に第37回ゴヤ賞授賞式が予定されており、映画界への長年の貢献をたたえ、ゴヤ賞功労賞がサウラに与えられる手はずとなっていた(結果、死後の受賞となった)。代表作に『狩り』(1966年)、アナ・トレント主演の『カラスの飼育』(1976年)などがある。
かつてのドイツ民主共和国(東ドイツ)最後の首相だったハンス・モドロウは95歳まで生き、ベルリンで2月10日に没した。
サーフィン愛好家であり、サーフィン専門のカメラマンとして活躍していたラリー・ヘインズは2月10日、心臓発作に襲われて61歳で亡くなった。『People』誌によると、ハワイのラニアケア・ビーチでサーフィンを終えたあと、車に戻ったときに倒れたようだ。
乳がんと闘病中だったカナダのインフルエンサー、ヒルダ・シベリオ。しかし、2月9日に52歳の若さでこの世を去ることになってしまった。死を間近に感じながらもSNSで晴れやかな笑顔を見せ、何気ない日々をポジティブに綴っていた。
写真: Instagram (@hilda_5)
長い闘病生活の末、2月9日に63年でこの世を去った元サッカー選手スペイン代表のマルコス・アロンソ・ペーニャ。父のマルコス・アロンソ・イマスは1950年代レアル・マドリードの中心選手で、5度のUEFAチャンピオンズカップを獲得したことで知られるほか、息子のマルコス・アロンソ・メンドーサも現在FCバルセロナに所属するというサッカー一家である。3世代の真ん中のマルコス・アロンソ・ペーニャはラシン・サンタンデールでプロとなり、アトレティコ・マドリードに移籍。FCバルセロナに移り、再びアトレティコ・マドリードに戻る。次にCDログロニェス、最後に古巣ラシン・サンタンデールに復帰して現役を終える。指導者としても活躍し、ラージョ・バジェカーノ、セビージャFC、ラシン・サンタンデール、アトレティコ・マドリードなどを率いた。
アメリカの俳優コーディー・ロンゴは2月8日、テキサス州オースティンの自宅で亡くなっているところを発見された。34歳だった。演技の世界では、2009年のリメイク版映画『Fame フェーム』のアンディ・マシューズ役や、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』『ナッシュビル』などTVシリーズの出演で知られている。代理人がCNNに語ったところによると、生前のコーディー・ロンゴは重いアルコール依存症と闘っていたようである。妻ステファニーとまだ幼い3人の子供があとに残されることになってしまった。
アメリカの作曲家・音楽プロデューサーのバート・バカラックは2月8日、94歳で亡くなった。死因は老衰で、家族に見守られながらロサンゼルスの自宅で旅立ったという。業績は数多く、6回のグラミー賞、3回のアカデミー賞などを受けている。
マノロ・ヴィエイラはカナリア諸島出身のスペインの役者で、ユーモラスな芸風が持ち味だった。2月8日、病のため73歳でこの世を去る。長年の芸能活動が評価されて、2002年にカナリア諸島自治州から「カナリア諸島金メダル」をもらっている。
写真:Televisión Canaria
トルコの女優エメル・アティジの演技は、同国のTVシリーズ『Bir Zamanlar Çukurova(むかしむかし、チュクローヴァで)』などで見ることができる。娘ともども、2月6日に起きたトルコ・シリア大地震の犠牲者になった。52歳だった。
パコ・ラバンヌはスペイン系フランス人のファッションデザイナーである。ファッション界への寄与は計り知れず、革新的なデッサンをもとに金属やプラスチックといった素材を用いて服を作り、時を超えるいくつもの代表作を遺した。ブルターニュ地方のフィニステール県、ポルサルの自宅で2月3日に亡くなった。享年88歳。