アンディ・ホイットフィールド:TVドラマ『スパルタカス』で人気絶頂のスターを襲った病魔

TVドラマ『スパルタカス』の主役
大学ではエンジニアリングを学ぶ
オーストラリアに移住
脇役としてTVデビュー
はじめて掴んだ主役は?
『スパルタカス』
素晴らしい演技
快進撃の年
予期せぬ事態
ホジキンリンパ腫を発症
『スパルタカス ゴッド・オブ・アリーナ』
ガン再発でシリーズ降板
代役はリアム・マッキンタイア
早すぎる死
『Be Here Now』
Netflixで配信
ヴァシュティのコメント
セラピーとしてのドキュメンタリー撮影
結婚10周年
『Spartacus and Me: Life, Love and Everything in Between』
勇気と情熱
TVドラマ『スパルタカス』の主役

TVドラマ『スパルタカス』で主演を務め、視聴者の心を掴んだカリスマ俳優、アンディ・ホイットランド。しかし、キャリア絶頂期の2011年に早すぎる死を迎え、世界に大きなショックを与えた。

大学ではエンジニアリングを学ぶ

1971年10月17日にアングルシー島(ウェールズ)にある街、アムルフで誕生したアンディ・ホイットマン。演技の世界に足を踏み入れる前は、シェフィールド大学でエンジニアリングを学んでいたという。

オーストラリアに移住

数年間ロンドンに滞在していたアンディだが、1999年にオーストラリアのシドニーに移住を決断。スクリーンワイズ俳優学校(Screenwise Film & TV School for Actors)に入学して本格的に俳優を目指すこととなる。

脇役としてTVデビュー

その後、『All Saints』(2004年)や『The Strip』(2008年)、『Packed to the Rafters』(2008年)、『McLeod's Daughters』(2008年)をはじめとするオーストラリアのTVドラマに脇役として出演、俳優デビューを果たした。

はじめて掴んだ主役は?

2007年には初の主演作となる『シャドウ・ワールド(原題:Gabriel)』で大天使ガブリエル役を務め、煉獄で繰り広げられる闘いに身を投じている。

『スパルタカス』

そんなアンディに転機が訪れたのは、TVドラマシリーズ『スパルタカス』の主役に抜擢されたときだ。同作ではルーシー・ローレンスやジョン・ハナー(写真)と共演を果たしている。

 

 

素晴らしい演技

アンディはローマに反旗を翻したことで有名なカリスマ剣闘士スパルタクスを好演。大胆不敵な戦士であると同時に、自由と愛を求める人間的な側面を表現した。

快進撃の年

2010年はアンディにとって快進撃の年となった。『スパルタカス』に続いて、長編ホラー映画『The Clinic』でも主人公役を射止めたのだ。

 

予期せぬ事態

ところが、2010年3月にアンディの人生を一変させる事件が起きる。

ホジキンリンパ腫を発症

キャリアの絶頂にあったアンディだが、ホジキンリンパ腫(ガンの一種)を患っていることが発覚。しかも、すでにステージ4に至っており、ニュージーランドでただちに治療を開始することとなった。

 

『スパルタカス ゴッド・オブ・アリーナ』

その影響でシリーズ2作目となる『スパルタカスII』の制作は一時ストップ。アンディの治療と回復を待つ間、制作陣は『スパルタカス ゴッド・オブ・アリーナ』という全6エピソードの短編をリリースしたが、アンディは声だけの出演となりクレジットもなかった。

ガン再発でシリーズ降板

2010年6月に一度は回復したと見られていたが、同年9月の定期検診で再発が判明。アンディはシリーズ降板を余儀なくされてしまった。

 

代役はリアム・マッキンタイア

アンディの降板を受け、スターチャンネルは後任にオーストラリア人俳優リアム・マッキンタイア(写真)を指名。けれども、アンディの不在が作品に残した喪失感をすっかり埋めることができたとは言いがたい。

早すぎる死

ホジキンリンパ腫の発覚から18ヵ月にわたって闘病を続けていたアンディ。しかし、2011年9月11日、ついにこの世を去ってしまった。アンディの早すぎる死はファンの心に大きな空白を残すことに。

『Be Here Now』

2015年のロサンゼルス映画祭では、アンディと妻のヴァシュティ・ホイットフィールドが共同制作したドキュメンタリー『Be Here Now』がプレミア上映されている。

Netflixで配信

この作品は、ホジキンリンパ腫の化学療法を受けるアンディと家族の姿を記録したものとして大きな話題を呼び、後にNetflixで配信されることとなった。

ヴァシュティのコメント

2019年、ウェブサイト「The Grace Tales」のインタビューに応じたヴァシュティはドキュメンタリー制作の動機についてこう語っている:「アンディは自分の経験を何か有益で価値あるものにしようという情熱を抱いていました。これを受けて、予期しない悲しい事態もクリエイティブで意味のある活動につなげようというアイデアが生まれたのです。アンディは生き生きとした創造力にあふれていました」

 

 

セラピーとしてのドキュメンタリー撮影

さらに、「『Be Here Now』の撮影でインタビューを行ったり日々の生活を記録したりすることは、不安や緊張を和らげるのに役立ちました。カメラの前で真実を明かすという行為は、私たち自身がふだん抑圧している考えを解放することにつながったばかりか、お互い気を遣って言わないようにしていることをぶつけることにもなったのです」と回想している。

結婚10周年

2001年からアンディの死まで10年間を共にした2人は、ジェシー・レッド、インディゴ・スカイという2人の子供を授かっていた。また、ヴァシュティは今でもInstagramのプロフィールにアンディの思い出を残しているという。

『Spartacus and Me: Life, Love and Everything in Between』

さらに、ヴァシュティは夫婦の愛や闘病生活について綴った『Spartacus and Me: Life, Love and Everything in Between』を2016年に出版。

勇気と情熱

才能ある俳優として、創作にかける情熱や逆境に立ち向かう強さを見せてくれたアンディ・ホイットフィールド。その生きざまは、何気ない日々を有意義に過ごすことがいかに大切であるかを教えてくれている。

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