今年のオスカー女優、ジェシカ・チャスティンが過ごした過酷な少女時代

『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞受賞
過酷な子ども時代
5人兄弟の長女
食べ物を盗んだこともある
「お金がないなんて普通のこと」
アル・パチーノ監督『ワイルド・サロメ』
学費をまかなう知恵
ジュリアード音楽院で学ぶ
「苦労する私を回りが助けてくれた」
女優への道を後押し
人生の選択肢
空腹で眠る日もあった
父親とは一切の関係がない
実の父親は2013年に死去
妹との死別
ジャン・ルカ・パッシ・デ・プレポスーロとの結婚
華やかな結婚式
二人の娘にも恵まれ
アカデミー賞主演女優賞にノミネート
出演作の数々
2013年、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞
『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞受賞

ジェシカ・チャステインが『タミー・フェイの瞳』(2022)の主演女優賞を受賞。オスカー像を手にしたチャステインは、喜びに満ちた表情をカメラに向けた。

過酷な子ども時代

現在、華やかなセレブライフを送るチャステイン。ハリウッドで最も人気のある女優の一人であるだけでなく、イタリアの貴族ジャン・ルカ・パッシ・デ・プレスポーロの妻でもある。しかし、チャステインの子ども時代はきわめてつらいものだった。スター女優の過去の秘密と告白をみていこう。

5人兄弟の長女

最近チャステインは『UKタイムズ』紙に対し、子ども時代に経験した苦難の日々について語った。5人兄弟の長女として北カリフォルニアで生まれたチャスティン。そのとき母親のジェリーはまだ10代の少女だったのだ。

食べ物を盗んだこともある

チャステインは『UKタイムズ』紙で「皆さんが期待するような内容ではないから、あまりこの話はしないの。私の生い立ちはみんなが思っているものとは違うのです」と語った。

そして続けた:「お金がなくて食べ物を盗んだこともあったわ。気づいている人もいたけど、見て見ぬふりをしてくれた。そう、優しい人ってどこにでもいるものなの」

「お金がないなんて普通のこと」

それは過酷な幼少期についての激白であり、「お金がないことなんて当たり前のこと。そうやって女優人生の大半を過ごしてきたのだから」と言って世間を驚かせた。

アル・パチーノ監督『ワイルド・サロメ』

しかし、恵まれない生い立ちが、スター女優としての成功を阻むことはなかった。近年でもっとも複雑とされ、かつ評価の高いドキュメンタリードラマ『ワイルド・サロメ』(アル・パチーノ監督)で成功を収めて以来、チャステインの名声は高まる一方である。

学費をまかなう知恵

「十分な資金がないのに、どうやって成功を手に入れたのだろう?」と疑問に思う方もあるだろう。本人いわく、学費を支払うためには人一倍働かなければならなかったそうだ。さらに、かの有名な俳優ロビン・ウィリアムズが設立した奨学金にも支えられていた。何より、本人意志の強さと行動力こそがすべてを可能にしたのだ。

ジュリアード音楽院で学ぶ

チャスティンは家族から金銭的支援を受けられなかったため、演劇学校で働く代わりにそこで無料レッスンを受けていた。その後、周囲からの支援や協力もあり、芸術、音楽、演劇分野の最高峰とされるジュリアード音楽院に入学することができた。

「苦労する私を回りが助けてくれた」

本人はこう述べている:「子どもの頃の苦労を知っていた人たちが私に温かい手をさしのべてくれた。そのおかげで今の私があるの」

女優への道を後押し

また、チャステインは中絶法に反対する団体「全米家族計画連盟」(PPFA)の会員でもあり、この非営利組織との出会いが女優になる夢の後押しをしたとしている。

人生の選択肢

チャステインは「全米家族計画連盟」について、 「家族の中で、17歳までに妊娠しなかったのは私だけだった。この団体の活動は人生に新たな選択肢を与えてくれ、おかげでで人生が大きく変わったわ」と語っている。

 

空腹で眠る日もあった

2017年、チャステインは『アイリッシュ・タイムズ』誌に対し、「つらく困難な生い立ち」について語った:「子供たちのために一生懸命働くシングルマザーの下で育ったわ。お金なんてなかった。何も食べずに眠る日なんて数えきれないほどあった」

父親とは一切の関係がない

生まれてすぐに実の父親マイケル・モナステリオが家族から離れていったことが、一家の困窮に拍車をかけた。『デイリー・メール』誌によれば、チャステインが生まれた時、モナステリオはロックミュージシャンになる夢を追いかけていたという。

 

実の父親は2013年に死去

『レーダー・オンライン』誌によれば、チャステインは自分を育ててくれた義理の父親マイケル・ハステイに対し、公の場で感謝の意を伝えた。一方、実の父親は2013年に気管支炎の合併症で亡くなっており、関係者が『スター・マガジン』誌に語ったところによれば、チャステインが産みの父親について一切語らないことで心を痛めていたそうだ。

 

妹との死別

チャステインのもう一つの悲劇、それは妹のジュリエットが2003年に自ら命を絶ったことだ。当時24歳だったジュリエットは重度のうつ病と薬物依存に苦しんでいたという。

ジャン・ルカ・パッシ・デ・プレポスーロとの結婚

幸い、現在のチャスティンは過酷な子ども時代とは比較にならない夢のような生活を送っている。女優としての成功に加え、プライベートではジャン・ルカ・パッシ・デ・プレポスーロ伯爵という最高の伴侶を得たのだ。二人は2017年10月に、伯爵家がイタリアのトレヴィーゾ県カルボナーラに所有する礼拝堂で式を挙げた。

華やかな結婚式

二人の挙式はセミフォーマルスタイルで行われ、ゲストにはアル・パチーノ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブランドなどハリウッドの大物が名を連ねた。

二人の娘にも恵まれ

現在、二人はかつてないほど愛し合い、二人の娘たちにも恵まれている。長女のジュリエット・パッシ・チャスティンは代理出産により誕生した。

アカデミー賞主演女優賞にノミネート

恋愛だけでなく、チャスティンは最近10年で多くのハリウッド大作に出演し、成功を収めてきた。最新主演作『タミー・フェイの瞳』では2022年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。

出演作の数々

チャステインの主な出演作は:『ゼロ・ダーク・サーティ』(2013)、『インターステラー』(2014)、『スノーホワイト/氷の王国』(2016)、 『モリーズ・ゲーム』(2017)、『AVA/エヴァ』(2020)、ほか。

2013年、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞

2013年には『ゼロ・ダーク・サーティ』でゴールデングローブ賞ドラマ映画部門の主演女優賞受賞。また、全米映画俳優組合賞(SAG)の主演女優賞も贈られた。そして2022年、『タミー・フェイの瞳』で栄えあるアカデミー賞主演女優賞を獲得した。おめでとう、チャスティン!

 

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