スペイン国王の資産は一体どれくらい?
スペインの王室は、透明性を高めることを目的に驚くべき情報を公開した:現国王フェリペ6世の資産だ。
スペイン王室の公式声明によると、フェリペ6世は約257万3,392.80ユーロの資産を保有している。
今回の声明はフェリペ6世が即位8周年を迎える2022年6月19日を前に、国王の「振る舞いの模範性や透明性、公正さ」を示すために行われたものだ。
明らかに、この公表は前国王の様々な不正疑惑の鎮静化を意識したものであり、「新時代における王室の刷新」を行うとしている。
実際、フェリペ6世の資産に関する声明では、付属文書を通じてその詳細も明らかにされている。
例えば「フェリペ6世は毎年、富裕税および所得税の申告書を提出している」と示されている。
こうした資料の作成は、国税局マドリード特別代表部の担当官等の手によって行われた。
さらに王室は、フェリペ6世の資産は戴冠する前、すなわちアストゥリアス公(スペイン皇太子)時代からの累計額だとしている。
王室は、「フェリペ6世の資産の大部分は、過去25年間に渡り王室予算から受領してきた給与に基づいている」としている。
「1998年からアストゥリアス公(スペイン皇太子)として、その後、2014年からはスペイン国王としての給与を受け取っている。総支給額は、427万5,796.94ユーロになる」
つまり、公式声明によれば、フェリペ6世は過去25年間で約170万ユーロの税金と源泉徴収を納付してきたことになる。
公式声明の結びに、王室は250万ユーロを超えるフェリペ6世の資産内訳も明らかにする一方、「当座または貯蓄口座の預金、そらに信託財産の有価証券を合わせると226万7,942.80ユーロになる」とする。
また、誤りを未然に防ぐため、フェリペ6世の個人コレクションについても「査定対象になる美術、骨董品、宝飾品を所有しており、その評価額は30万5,450ユーロほどになる」と忘れずに言及されている。