言いたい放題! ひねくれヒュー・グラントの英国式ユーモア

新作映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
「それはどうかな」
不機嫌か英国風か
ロマンス作品でブレイク
注目の的に
ジュリア・ロバーツと共演
ロマコメで大ブーム
英国アカデミー賞受賞
プライベートな側面は?
有名カップル
「とにかく腹立たしい」
買春を摘発される
タブロイドに辛辣?
問題は警察にあり?
結婚運には恵まれず
最初の子供が誕生
さらに二人、ただし別の女性と
愛はあった……はず
心変わりはつきもの
自宅
レネー・ゼルヴィガーは「うまくやっていけてる数少ない女優」
ドリュー・バリモアには辛辣なコメントも
ジュリア・ロバーツにも一撃
共演者短評
嫌われてばかりでもない?
撮影中に事件が
撮影現場で癇癪を起こす
無関係の人に激昂
アカデミー賞授賞式での一幕
そういうユーモアセンスの持ち主
『グッド・モーニング・ブリテン』
グラントを擁護するバリモア
「気難しいグラントのことがいつの間にか好きになってしまう」
新作映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』

新作映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(以下『D&D』)が公開され、出演者のヒュー・グラントもプロモーションに奔走中。ヒュー・グラントというと数々のインタビューで個性的なコメントを繰り返してきたことで有名だが、今回もこの新作ファンタジー・アドヴェンチャー映画に関していかにも彼らしい発言が飛び出たようだ。

「それはどうかな」

エンタメ情報番組『エンターテイメント・トゥナイト』に語ったところによると、ヒュー・グラントは最初今作への出演を迷っていたが、結局「笑えた」から出演を決めたという。「『上は君のD&D出演を望んでいるようだ』と聞いて、最初は「それはどうかな」って思いました。でも台本を読んだら声を出して笑っちゃったんですよ」とグラントは語っている。

不機嫌か英国風か

グラントは次のようにも語っている:「ダンジョンマスター役ってのはいいですね。権力を感じるし、イギリス的で」あまり映画への敬意を感じられない物言いだが、少々ご機嫌斜めなのか、それともこれもまた彼のいつもの英国風の振る舞いなのだろうか。それを確かめるためにも、彼のキャリアや発言を少し振り返ってみよう。

ロマンス作品でブレイク

ヒュー・グラントのキャリア当初のイメージは、ロマンス映画に出てくる腹が立つのに魅力的な相手役というものだった。イギリス的でお高くとまった感じなのに、つい惹かれてしまうのだ。年齢を重ねるに従って演じる役にも幅が出てきたが、多くの人の印象は90年代のロマンス映画に出てくるときのものだろう。

注目の的に

グラントの名声を確固たるものにしたのが『フォー・ウェディング』(1994)だ。子供っぽさも残るイギリス的な魅力があふれており、身近に感じられるキャラクターも相まって多くの観衆の心をときめかせた。

ジュリア・ロバーツと共演

『ノッティングヒルの恋人』(1999)で演じた冴えない男、ウィリアム・タッカーも魅力的だった。この映画ではジュリア・ロバーツと共演し、恋に落ちたりきまずい思いをしたりする様子を好演、またしてもイギリス的魅力を振りまいた。

ロマコメで大ブーム

他にもグラントは『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの悪役をなんだか憎めないキャラクターとして演じたり、とにかくロマコメ映画が性に合っていた模様。『ラブ・アクチュアリー』(2003)では記録的なヒットを飛ばすなど、グラントのどうにも憎めない笑顔を見ない日はないほどだった。

写真:『ラブ・アクチュアリー』の一場面

英国アカデミー賞受賞

1995年には前述の『フォー・ウェディング』で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞。さらに同じ映画でゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞も獲得した。

写真:『フォー・ウェディング』の一場面

プライベートな側面は?

こうしてイギリス随一の知名度を誇る俳優となったヒュー・グラントだが、そんな彼の人となりはいったいどうなのだろう。映画で見せる優しく、チャーミングで気取らない雰囲気は本人の人柄なのだろうか。

有名カップル

まずは有名な話から始めよう。モデル・女優のエリザベス・ハーレイとの関係だ。グラントとハーレイは1987年に結婚、ハリウッドの名物カップルとしてたちまち話題となったが、2000年に破局に至った。

「とにかく腹立たしい」

2015年3月、アメリカのトークショーに出演したハーレイはこう語っている:「グラントはいまでもよい友人ですが……付き合っていた時期はほんとうにいらいらさせられました。彼のことは好きですが、とにかく腹立たしいんです」さまざまな騒動があり、関係は破局に至ったものの、二人はいまだに友人関係は保っているということらしい。

写真:『ラブ・アクチュアリー』の一場面

買春を摘発される

「さまざまな騒動」のひとつがグラントの買春問題だ。まだハーレイと交際中だった1995年、カリフォルニアのロサンゼルスで、グラントが自身の車の中でストリートガールと行為に及んでいるところを逮捕されたのだ。グラントは1000ドルの罰金を科され、エイズの検査を受けることも命令された。

タブロイドに辛辣?

最近、グラントがアメリカのトーク番組に出演した際にイギリスのタブロイド紙の話題になり、この時の出来事を引き合いに出しつつこう語った:「まあ、みなさんが考えていることはわかりますよ。『こいつ、1995年に買春してるところをすっぱ抜かれたからタブロイドに厳しいんだろう』っていうんでしょう」

問題は警察にあり?

だが、続く発言を聞く限り、グラントが問題だと思っているのはタブロイド紙の報道というより当局による事件の扱いにあるようだ:「この件はタブロイド紙がすっぱ抜いたわけではありません、警察の野郎が情報をぜんぶ公開したんですよ!」

結婚運には恵まれず

2004年には脚本家のジェマイマ・カーンと結婚、だが2007年に離婚に至った。

最初の子供が誕生

その後グラントは2011年から2013年にかけて中国系女優のティンラン・ホンと断続的に関係を持った。二人の間には2011年9月に第一子のタビサが、2013年2月に第二子のフェリックスが生まれている。

さらに二人、ただし別の女性と

だが、その二人の子供の出産の間に、グラントは別の女性との間にも子を成していた。相手はプロデューサーのアナ・エーベルシュタインで、ジョンという名前の男の子が2012年に生まれている。フェリックスの出産後にもこの関係は続き、2015年と2018年に二人の女の子が生まれている。

愛はあった……はず

2016年8月にラジオに出演した際にグラントはこう語っている:「私は人間が40年もの間一人の相手と排他的な関係を築くべきだとはまったく考えていません。だれがそんなことを決めたんですか? 『結婚』という観念にはどこかロマンティックでない趣を感じますね。自分を閉じ込めてしまうような」だが、この発言の二年後、二人目の娘の出産後にグラントはエーベルシュタインと結婚した。

心変わりはつきもの

2018年、アメリカのニュース番組に出演したときのグラントは以前とはだいぶ違った主張をしている:「結婚はいいですね。そこは否定できません。もっと早くすればよかった! でもまあ、私は運がいいんです。素晴らしい妻にめぐまれて。ほんとうに愛していますよ」

自宅

イギリスのタブロイド紙『ザ・サン』によるとグラントは現在ロンドンのチェルシー地区にある、6部屋の二世帯住宅にすんでいるという。屋敷の価格は1750万ポンド(約28億円)とされ、かなりの高級住宅地にある。どうやら少なくとも家に関しては落ち着ける場所を見つけたようだが、では共演者に対する彼の発言はどうだろうか。

レネー・ゼルヴィガーは「うまくやっていけてる数少ない女優」

たとえば、あるポッドキャストに出演したときにグラントはレネー・ゼルヴィガーについて次のように語っている:「レネーのことは好きですよ。うまくやっていけてる数少ない女優の一人ですね。仲良くやっていますし、とても長いメールをやり取りしたりもしています」

さて、ゼルヴィガーが「うまくやっていけてる数少ない女優」ということは、他の女優についてはどうなのだろうか。

ドリュー・バリモアには辛辣なコメントも

ミュージカル映画『ラブソングができるまで』(2007)で共演したドリュー・バリモアについて、グラントはイギリスのタブロイド紙『デイリーメール』のオンライン版でのインタビューで次のように語っている:「ドリュー・バリモアとはあの映画で共演しましたね。まあ、これについては彼女も異論はないと思いますが、彼女の歌はひどいんですよ。彼女よりましな声で吠える犬はたくさんいますよ」

ジュリア・ロバーツにも一撃

また、ジュリア・ロバーツについても2004年、トーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』に登場した際にこう語っている:「口が大きいですよね。文字通り、物理的に口が。キスしてたら口の中にエコーが聞こえましたから」グラントのインタビューはいつもこの調子で、正直と言えば聞こえがいいが、いつも歓心を買っているとはいいがたい。

共演者短評

『L Magazine』誌のインタビューで各共演者について短い感想を求められたときの回答は次のようなものだった:「ジュリアン・ムーア:素晴らしい女優。私のことが大嫌い。 レイチェル・ワイズ:賢く、美人。私のことを軽蔑している。 ドリュー・バリモア:泣かせてしまった。圧倒的なスター顔。私のことを憎んでいる」

写真:『9か月』で共演するヒュー・グラントとジュリアン・ムーア

嫌われてばかりでもない?

ただし、すべての相手にこの調子というわけでもない。他のコメントにはこういうものもあった:「アンディ・マクダウェル:南部風美人。魅力的。ゴージャス。 エマ・トンプソン:賢く、面白く、椅子のようにクレイジー。 レネー・ゼルヴィガー:朗らかで、正気からは程遠い。キスがとても上手い。 サンドラ・ブロック:天才。ドイツ人。犬飼いすぎ」

撮影中に事件が

そんな彼だが、最近『デイリーメール』紙のインタビューで、『D&D』の撮影現場でのある一幕を明かしている。いわく、「クリスチャン・ベールみたいなこと」をやらかしたとか。

撮影現場で癇癪を起こす

クリスチャン・ベールといえば『ターミネーター4』(2009)の撮影中にカメラマンに激昂したことで有名だが、グラントも『D&D』撮影中に「なんどか癇癪を起こした」というのだ。いったい何があったのだろうか。

無関係の人に激昂

グラントはこう告白している:「撮影初日にふと目に留まった女性に対して癇癪を起してしまいました。てっきり彼女はスタジオの人間だと思って、現場の事情に詳しいはずだと思ったんです。ところがその人はただ近くに住んでいる人で、スタジオの人間の付き添いとしていただけだとわかりました。大変なことです。平謝りしました」

アカデミー賞授賞式での一幕

この出来事はつい最近の2023年アカデミー賞授賞式でのことを思い出させる。レッドカーペットでアシュリー・グラハムにインタビューされたヒュー・グラントが、非常にそっけなくいかにも無関心な返答しかしなかったとして話題になったのだが、それについて、彼を知るセレブたちはあれがいつもの彼のやり方だから、と言っていたのである。

写真:ABC

そういうユーモアセンスの持ち主

その後、アンディ・マクダウェルに賞を授与する時にはもう少しサービス精神を発揮。マクダウェルの美しさを讃えるとともに、自身の風貌を卑下して見せて会場の笑いを誘った。

『グッド・モーニング・ブリテン』

レッドカーペットでの放送事故のようなインタビューを受けて、イギリスの朝番組『グッド・モーニング・ブリテン』ではアンカーのスザンナ・リードは次のように述べた:「いかにもヒュー・グラントという感じですね」そして、もう一人同郷の女優が彼の擁護に回った。

グラントを擁護するバリモア

ドリュー・バリモアの冠トーク番組『ドリュー・バリモア・ショー』でも擁護の声が挙がった。バリモアはかつての共演者について次のようにコメントした:「みんなグラントについて『なんだこの年寄りは、やる気がなさすぎる』みたいなことを言ってますけど、違うんです。ヒュー・グラントはずっとこうなんですよ」

「気難しいグラントのことがいつの間にか好きになってしまう」

バリモアはこう続ける:「映画を見るとグラントはさぞかしチャーミングなんだろうと思いますよね。それで実際に会ってみるといつもあの調子の、気難しい人間なんです。でも、その気難しいグラントのことがいつの間にか好きになってしまうんですよ」

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