財産相続でミリオネアとなったペットたち

犬がミリオネアに?
珍しい話ではない?
ペットが遺産相続
ギグー:1500万ドル
動物好きの夫妻
慈善団体にも
トンマーゾ:1,000万ドル
ローマで一番リッチなネコ
友人が後見人
ブラッキー:1,250万ドル
全財産をブラッキーに
シュペット
遺産は1億9,500万~3億ドル?
シュペットの贅沢な暮らし
飼い主の溺愛ぶり
コンチータ:信託基金300万ドル + 830万ドルの邸宅
リッチな暮らし
人間の息子には……
訴訟を起こした息子
トラブル:1,200万ドル
孫の異議申し立て
贅沢なホテルライフ
相次ぐ殺害予告
ルル:500万ドル
88歳の女性が面倒を見ることに
マーサ・バートンのコメント
犬がミリオネアに?

Netflixドラマ『Gunther's Millions』を視聴された方は、ドイツのカルロッタ・ライベンシュタイン伯爵夫人から4億ドルを相続することとなった愛犬のジャーマン・シェパード、ギュンターをご存じだろう。

 

 

珍しい話ではない?

無論、『Gunther's Millions』のストーリーにはフィクションが多分に含まれている。しかし、ペットが億万長者になるケースというのはそれほど珍しい話でもない。

 

ペットが遺産相続

ペットに遺産相続させるとは酔狂な話だが、その額を知ればさらにビックリ! では、リッチなペットたちの実態に迫ろう。

 

ギグー:1500万ドル

英国で暮らすめんどりのギグーは、飼い主のマイルズ・ブラックウェルから1,500万ドルを相続。『インデペンデント』紙によれば、マイルズは出版業界の大物だったが、妻が亡くなると3週間後に後を追うようにこの世を去ったという。享年56。

 

動物好きの夫妻

『タイム誌』によれば夫妻には子供がおらず、亡くなる少し前にスコッツ・ダンピー種のニワトリと羊を飼育する事業を手放したところだったという。

 

慈善団体にも

夫妻は死に際してジグーに1,500万ドルを遺す一方、芸術や音楽、動物愛護活動に取り組む慈善団体に4,250万ドルを託したとのこと。

トンマーゾ:1,000万ドル

2011年に、(当時)世界一リッチなネコとなったローマ在住のトンマーゾ。94歳の飼い主が死に際してすべてをトンマーゾに託したためだ。

 

ローマで一番リッチなネコ

『ガーディアン』紙によると、トンマーゾは不動産を複数相続し、その総額は1,000万ドルあまりに上ったという。イタリアの法律ではペットや動物が直接遺産を受け取ることは認められていない。しかし、後見人がいれば動物が遺産相続することもできるのだ。

 

友人が後見人

そこで、トンマーゾの飼い主は公園で知り合ったネコ好き仲間のステファニアに愛猫と財産を託した。

ブラッキー:1,250万ドル

どうやら、ネコ好きたちは心底愛猫を大切にしているようだ。ギネスブックによれば、イギリスで暮らすネコのブラッキーは飼い主の全財産を相続したという。

 

全財産をブラッキーに

骨董商でミリオネアだった飼い主、ベン・リーの邸宅はブラッキーとの共有財産になっていた。そして、家族を差し置いてブラッキーに全財産を譲るという遺言を残し、この世を去ったのだ。

 

シュペット

2019年2月にこの世を去ったファッション界の重鎮、カール・ラガーフェルド。当時、愛猫のシュペットが遺産の大部分を相続したのではないかという噂が流れた。

遺産は1億9,500万~3億ドル?

『W』誌によれば、カール・ラガーフェルドの財産は推定1億9500万~3億ドル。ただし、本当にシュペットが相続したのかどうかは明らかになっていない。

 

シュペットの贅沢な暮らし

しかし、2022年にはInstagram公式アカウントに、プライベートジェットで11歳の誕生日を豪華に祝うシュペットの様子が投稿されている。

写真:@choupetteofficiel / Instagram

飼い主の溺愛ぶり

いずれにしても、シュペットが亡き飼い主から溺愛されていたのは間違いなさそうだ。

写真:@choupetteofficiel / Instagram

コンチータ:信託基金300万ドル + 830万ドルの邸宅

財産相続という意味では犬もネコに負けていない。たとえば、『ニューヨーク』誌が「世界でもっとも溺愛されている犬」と紹介したコンチータだ。

リッチな暮らし

『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によれば、飼い主のゲイル・ポズナーは2010年にこの世を去ったが、その際コンチータとそのきょうだい犬2匹に300万ドルの信託基金を遺したほか、「マイアミにある7寝室つき、830万ドル相当の邸宅で暮らす権利」を渡したという。

 

人間の息子には……

一方、ゲイルの息子ブレット・カーの相続分は愛犬以下の100万ドルに過ぎなかった。そして、その遺恨が後にひと騒動巻き起こすこととなる。

訴訟を起こした息子

ゲイル・ポズナーの死去から数ヵ月後、ブレット・カーが母親の取り巻きやアドバイザーを相手取って訴訟を起こしたのだ。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によれば、彼は母の取り巻きが彼女に薬物を飲ませて「犬を優遇するよう強要し、自分たちが甘い汁を吸えるように仕向けた」と主張しているとのこと。

 

トラブル:1,200万ドル

不動産業界の女王、レオナ・ヘルムズリーに溺愛されていたマルチーズのトラブル。2007年に飼い主がこの世を去ると、信託基金を通して1,200万ドルを相続することとなった。

 

孫の異議申し立て

ところが、意図的に相続から外された孫が異議申し立てを行った結果、トラブルの相続分は200万ドルに減額されてしまった、と『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は伝えている。

贅沢なホテルライフ

ニュースサイト「ビジネスインサイダー」によれば、トラブルはその後、レオナが所有していたフロリダ州のサンドキャッスル・ホテルに移り住み、年間10万ドルで雇われた使用人に面倒を見てもらうことになったようだ。

相次ぐ殺害予告

また、同サイトによれば、トラブルは何度も殺害予告を受けており、警護のために9万8000ドルという膨大な費用が割かれたとのこと。

ルル:500万ドル

平凡な8歳のボーダーコリーだったルル。しかし、飼い主から莫大な財産を相続したことで一躍注目の的に。WTVF放送によれば、飼い主のビル・ドリスは2020年、ルルに500万ドルを遺してこの世を去ったという。

 

88歳の女性が面倒を見ることに

ルルの世話と財産を任されたのは88歳の女性、マーサ・バートンだ。彼女はビルが留守の際にいつもルルの面倒を見ていたとのこと。

 

マーサ・バートンのコメント

WTVF放送からルルが莫大な財産を相続したことについてどう思うか尋ねられたマーサ・バートンは、「正直、どう考えたらよいのかわかりません。でも、彼はひたすら愛犬を大切にしていました」と答えている。

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